愛猫が『心の底から楽しい!』と思っているときのサイン4つ この表情を引き出すための秘策は?

愛猫が『心の底から楽しい!』と思っているときのサイン4つ この表情を引き出すための秘策は?

猫には「笑顔」がないせいか、本当に楽しいと思っているのか正確に読み取るのはなかなか難しいものです。しかし、猫が心から楽しんでいるときには、身体にその気持ちがあらわれています。猫が心から楽しんでいる瞬間を見逃さないためのサインを紹介します。

猫が心底楽しいときの4つのサイン

おもちゃを取りたい2匹の猫

猫がいまどう感じているかは、ふだんの表情と比べてみることで読み取ることができるでしょう。

顔やしっぽをよく観察してみましょう。次の4つの様子が見られるときは、心から楽しんでいる証拠です。

1.首を伸ばしてしっぽを揺らす

猫は好奇心が強いので、ちょっとでも何かが動いたり、音がしたりすると気になって仕方がありません。何かを探しているときの猫は、狩猟本能が刺激されています。

典型的なサインのひとつは、首を伸ばして「どこかな〜」と、しっぽをゆらゆらと揺らしている姿勢です。しっぽをゆっくり揺らすことで、体のバランスを取り、瞬時に動く準備をしているのです。

本当の狩りなら、獲物が獲れるかもしれません。まるでプレゼントの包装を開けるときのような、ドキドキワクワクな気持ちでいるのでしょう。

2.小刻みに揺れる耳がピタッ

猫の耳はさまざまな方向に動かせます。何か音が聞こえたときは、音のする方向を探して耳を小刻みに揺らします。そして、位置を特定すると、今度は音をもっと聞き取るために耳をピンと立てて動きが止まります。

猫の高揚感と集中力が最高に高まっている瞬間です。飛び出てくるのは、小さな虫?お気に入りのおもちゃ?もしかしたら、大好きなおやつかもしれません。猫はこのとき、次に起こることに期待しています。

猫にとって、魅力的なものであれば、さらに興奮が高まるでしょう。猫が楽しんでいる姿は、耳の動きからもわかるのです。

3.縦長の目からまん丸な黒目に

「昼間は縦長、夜はまん丸」と、猫の瞳は光の加減によって形を変化させることはよく知られていますが、実はそれだけではなく、焦点を合わせて、よく見ようとするときにも形がかわります。

好奇心の対象に焦点を合わせるときは瞳孔が細く、いざ突撃するときは、瞳孔がパッと開いてまん丸の黒目になります。

猫が興奮すると自律神経系の影響を受けて瞳孔が拡張するため、縦長だった瞳の形が丸くなり、瞳が大きくなるのです。遊んでいるときの黒目は、楽しさからくるポジティブな興奮なのです。

4.ヒゲ袋がふくらむ

猫が期待にあふれて楽しんでいるときは、ヒゲの根本にある「ヒゲ袋」と呼ばれる部分がふっくらと膨らみます。興奮して、顔の筋肉が緊張するためです。

猫のヒゲの根本には神経が集まっていて、すぐれた感覚を持っていて、ヒゲの先でモノの距離感や大きさ、空気の流れまで感じ取ることができるのです。

ヒゲ袋をふくらませているときは、まだ興味の湧いたモノを調査している途中ですが、猫にとってはめちゃくちゃ楽しい瞬間なのです。

愛猫を心から楽しませるには?

タワーで遊ぶ

愛猫を心から楽しませるためには、猫の本能やそのコの好みを理解することが大切です。多くの飼い主さんはすでにおもちゃを使って遊ばせていることでしょう。しかし、猫の性格や年齢、狩猟本能の強さによって、おもちゃの好みはさまざまです。

たとえば、活発で元気いっぱいの若い猫は、動きのあるものを追いかけるのが好きなので、羽のついた釣り竿型のおもちゃが人気です。

一方、落ち着いた性格の猫やシニア猫などは、走り回るよりもキャットトンネルでねこじゃらしをフリフリするような遊びを好むことがあります。

猫が心から楽しいと感じる瞬間は、狩猟本能が十分に満たされるときなので、遊びのあとにお気に入りのおやつを用意しておくと、愛猫の満足感はいっそう高まるでしょう。

まとめ

ヒモで遊ぶ猫

猫の感情は控えめでわかりにくいものですが、よく見て見ると、しっぽの動きや耳の動き、目や口元などに、楽しんでいる様子があらわれます。特に猫のしっぽやヒゲの動きなどは、気持ちを読み解くのにとても重要な手がかりとなります。

また、耳を動かして音を探ったり、瞳孔が一気に開いたりする様子は、好奇心や狩猟本能が刺激されている証拠で、猫が心から楽しんでいることをあらわしています。

表情やしぐさから愛猫の気持ちを理解できると、個性に合わせた遊び方ができるようになります。猫が心から楽しむ瞬間を増やして、より充実した楽しい時間を共に過ごすことができるでしょう。

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