1.食欲が異常に増す
猫の過食のサインとして代表的なのが「異常な食欲」です。
通常であれば、決められた時間に適量のごはんを食べると、猫は満足して食欲が満たされるはずです。
しかし、過食の猫は食べても食べても食欲が満たされず、何度も飼い主さんにごはんを要求してしまうことがあります。
これまでは通常の食事で満足していた猫に異常な食欲が見られた場合、心や体の不調を示すサインかもしれません。
猫の求めるままに食べ物を与え続けると、どんどん体重が増加し肥満になってしまいます。
ぽっちゃり猫は愛嬌があって可愛らしいですが、肥満になるとさまざまな病気のリスクを高める可能性もありますので、注意が必要です。
猫の食欲に異変を感じた場合は、その原因をいち早く突き止めることが重要です。
2.嘔吐
猫が食事のあとすぐに嘔吐するのも、過食のサインかもしれません。
私たち人間も食べすぎてしまうと、気持ち悪くなって嘔吐してしまうことがありますよね。
それと同じように、猫も食べすぎて胃の許容量を超えてしまうと、消化器官に負担がかかるため嘔吐して食べ物を体外に排出しようとするのです。
猫にとって嘔吐は珍しいことではありませんが、食事のあとすぐに嘔吐してしまう場合は、食べすぎが原因の可能性も考えられます。
3.下痢
ごはんを食べすぎると、消化不良を引き起こして下痢になる可能性があります。
下痢の症状も、注意しなければならない重要な過食のサインの1つです。
下痢になると、消化器官に負担がかかるだけでなく、体に必要な栄養が不足したり脱水症状を引き起こす可能性もあるため注意しなければなりません。
普段から猫の便の状態を把握し、もしも消化不良による下痢が疑われる場合は、動物病院で診てもらうと安心です。
4.イライラして攻撃的になる
猫が過食につながる病気の一つになると、食べ物に対する執着が強くなります。
その結果、飼い主さんや同居する猫に攻撃的になることがあります。
食欲が異常亢進した食べ物を要求し続けるだけでなく、飼い主さんや同居猫がごはんに近付くだけで威嚇したり攻撃的になることもあるのです。
もしも、突然食べ物に執着するようになったり、食べ物をめぐって攻撃的になるなどの過食の兆候が見られた場合は、ホルモン疾患による行動の変化によるものの可能性もあるため、早めに獣医師に相談するようにしましょう。
猫が過食になる原因
猫の異常な食欲を目の当たりにすると、心配になる飼い主さんも少なくないでしょう。猫の過食にはさまざまな原因が考えられます。ここからは、猫が過食になる原因についてお話しいたします。
ストレスによるもの
私たち人間もストレスで暴飲暴食をしてしまうことがあるように、猫もストレスが溜まると過食になる可能性があります。上手に発散ができず、食に執着してしまうケースもあります。
過食の原因が発散不足やストレスの場合は、上手な発散方法を見つけることも大切です。
病気によるもの
猫の過食の原因となる病気には、初期の糖尿病や甲状腺機能亢進症、認知症や脳腫瘍などが挙げられます。食べすぎているのにもかかわらず、太らなかったり体重が減っている場合は特に注意が必要です。
糖尿病の場合は多飲多尿など、過食以外にも症状があらわれますので、猫の様子をこまめにチェックして早めに獣医師に相談してくださいね。
去勢手術や避妊手術によって起こる変化によるもの
去勢・避妊手術を行うと、食欲が増す傾向があります。
ホルモンには食欲を抑えるものもあり、去勢・避妊手術でホルモンバランスが変化すると、食欲の変化や筋肉のつきやすさが変わるなどの体型変化により、太りやすくなる個体もいるとされています。
猫の要求通りにごはんを与え続けると、肥満のリスクが高まりますので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、猫の「過食」のサインと原因についてお話しいたしました。
過食の原因はさまざまですが、以前とは異なり、突然食欲が増したり食べ物に執着するようになった場合は、猫の体に何らかの異変が起きているサインかもしれません。
過食が続いて肥満になると、健康状態が悪化し、さまざまな病気のリスクが高まります。
そのため、猫の食欲に異変を感じた場合は、早めに動物病院で診てもらうことをおすすめします。