猫は家族の一員
パキスタンでは、近年猫を飼う家庭が増えています。とくに若い女性の間で、猫のやさしさや美しさが好まれる傾向があります。
Saliha Malikさんもそんな「猫好き女子」のひとりです。親戚からプレゼントされた猫が、日々の生活に欠かせない存在になった体験をこう話してくれました。
「飼い始めてから、猫への愛着がどんどん湧いてきました。今ではすっかり家族の一員です。愛猫はわたしのそばで眠り、心のやすらぎを与えてくれます。大事な友達ですね」
「(ネズミなどを駆除して)家の内外を清潔に保ってくれるので、ますます猫が好きになりました。猫がそばにいないと退屈でつまらないのです。猫は単なるペットではなく、人生の喜びの源です」と彼女はいいます。
「猫を譲って」と高額の提示も
同じような気持ちを語るのは、主婦のShamimさんとお嬢さんのZarriさんです。
「うちでは美しい猫を4匹飼っていました。家の中は猫たちの聖域です。それぞれの猫にユニークな個性と魅力があって、家族と強い絆で結ばれ、すごくなついていました。その様子を見た人々から何度も『譲ってほしい』といわれたほどです。高額を提示されることも多かったですね。そのため2匹を売ることにしました。1匹は残念ながら野良犬に襲われて亡くなってしまったので、いま飼っている猫は1匹だけになりました」
猫市場は拡大中
猫人気はただ飼うだけにとどまらず、とくに若い女性の間では猫のブリーディングを始める人も出始めているとか。
パキスタン畜産局の Jamshaid Akhtar博士は「猫好き女子の増加にともない、猫を友として大事にする家庭が増えてきました。現に、かなりの数の人々が、飼い猫の治療方法などを真剣に質問してきます」と話してくれました。
今後はパキスタン国内で、医療や嗜好品などの「猫関連」市場が成長していくかもしれませんね。