猫が『頭をぶつけた』けど大丈夫?気をつけるべき4つのこと 正しい対処法を解説

猫が『頭をぶつけた』けど大丈夫?気をつけるべき4つのこと 正しい対処法を解説

猫は日常生活の中で頭をぶつけることは珍しくありません。その際に猫が異常な行動を見せる場合は、何らかの問題が隠れている可能性があり、放っておくと危険な状態を招くこともあります。今回は、そんなときに注意すべきポイントと正しい対処法について解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫が頭をぶつけた!気をつけるべきポイントは?

猫の頭に触れる

猫が頭をぶつけてしまうのは、高い場所から飛び降りたときや、狭い隙間で遊びに夢中になっているときに起こりがちです。

次のような注意ポイントを確認して、その場に合った対処法で猫の健康を守りましょう。

1.外傷がないか確認する

まず最初に、頭をぶつけた直後に外傷がないか確認しましょう。

猫によっては被毛の長さや厚みで、出血や傷が見えにくいことがあります。気になる部位を触ってみて、触られることを嫌がったり異常に敏感な部分や腫れがないかチェックしてください。

目の周りや鼻、口から出血していないかも大事な確認ポイントです。もしも出血が見られる場合は、すぐに獣医に相談しましょう。猫は我慢強い動物なので、痛みを感じていても表に出さないことが多いのです。

一方で外見上に問題がないように見えても、体の内部にダメージがある可能性も考えられるため、しっかりと確認してみましょう。

2.猫の行動を観察する

頭をぶつけた後、数時間は猫の行動を注意深く観察しましょう。

「体のふらつき」「異常な鳴き声」「目の焦点が合わない」「片方の目だけ閉じている」などの症状が見られる場合は、脳へのダメージや神経の損傷の可能性が考えられます。

他の症状としては、「過度に興奮している」「無気力」になるのも注意が必要です。ただし、ぶつけた驚きや恐怖などの精神的な面で興奮や元気の消失がある場合もあるため、見極めが必要です。

とくに、猫が頭をぶつけたときから嘔吐や食欲の低下が見られる場合は、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。

猫は人のように表情や言葉で症状を伝えられないため、飼い主の観察力がポイントです。

3.頭をぶつけない環境づくり

猫が頭をぶつけてしまう原因は、環境にあることが多いです。

たとえば、高い棚やタンスの上から飛び降りたり、狭い場所に無理に入り込んだりすることがきっかけで起こります。

猫が今後、頭をぶつけないためにも、高い場所から降りる際のクッションになるスペースを作ったり、棚の上に安定した足場を設けたりして猫の無理な行動を防ぎましょう。

4.猫の年齢や性格を考慮する

猫の年齢や性格によっては、頭をぶつけやすい猫もいます。

若い猫や好奇心旺盛で活発な猫は、飛び跳ねたり遊んでいる最中に頭をぶつたりする可能性が高いです。反対に高齢猫や肥満気味の猫でも、運動不足や体力の低下から物にぶつかることが増えます。

とくに高齢猫は、少しの衝撃でも大きなダメージを受けやすいため注意が必要です。

猫が頭をぶつけるようなことがあれば、体重管理や適切な運動による筋肉量の維持や理想的な体型維持を心がけ、猫の年齢や性格に合わせた環境を作るなどして対処してあげましょう。

獣医師に相談するタイミングは?

猫を連れて獣医師に相談する少年

猫が頭をぶつけてしまった際、飼い主さん側としてできる対処には限界があります。

猫の様子を確認したとき、すぐさま行動の異常が見られる場合は、迷わず獣医師に相談するのが最善です。

若齢や高齢の猫は、打ちどころやダメージの大きさによっては深刻な問題を引き起こす可能性があります。早期発見と早期治療が猫の健康を守る重要なポイントになります。

まとめ

頭を撫でられる猫

猫が頭をぶつけたとき、まず飼い主側が冷静に対処することを意識し、猫の外傷や行動の変化をチェックしましょう。外見に問題がなくても、異常な行動や不安を感じたらすぐに獣医師に相談することが大切です。

猫の体に問題がなかった場合にも、今後大きな事故が起こらないように家の環境を見直すことや猫に合わせた環境作りを心がけましょう。早期の対応が愛猫の健康を守ります。注意深い観察と適切な対策を徹底してあげたいですね。

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