9月29日は『招き猫の日』だって知ってますか?その所以や招き猫にまつわる豆知識3選

9月29日は『招き猫の日』だって知ってますか?その所以や招き猫にまつわる豆知識3選

9月29日は、招き猫の魅力を広めて日頃の感謝をあらわす『招き猫の日』です。9月29日という日取りを一見すると、招き猫とはなんの関係もないように思えますが、そこには招き猫を愛する人々の思いが込められていました。本記事では、招き猫の日の所以と招き猫にまつわる豆知識を3つまとめました。

「招き猫の日」とは

招き猫の置物

まず『招き猫の日』とは、招き猫の魅力を全面にアピールして広く知ってもらい、私たちに福を招いてくれる招き猫への感謝を示す記念日のことです。

招き猫の日は、1995年、招き猫を愛する人々が集まった団体『日本招猫倶楽部』が、招き猫が福を呼び込んでいる様子を模した「くる(9)ふ(2)く(9)」の語呂合わせで制定しました。

すでに制定されてから30年ほど経っていることもあり、9月29日には各地で招き猫にまつわるイベントが開催されています。

招き猫にまつわる豆知識

眠る猫

前章で「招き猫の日」について解説しましたが、実際招き猫にまつわる話にはさまざまなものがあるようです。

そこでここからは、招き猫にまつわる豆知識について解説します。あなたはいくつ知っていますか?

1.招き猫はなぜ「猫」なの?

『猫は福を招く』と言われ、招き猫は古くから日本で縁起物として愛されています。

しかし、なぜ福を招く存在が「猫」である必要があったのか、については所説あります。一説には、猫がネズミを駆除してくれる動物だったからだ、と言われています。

農業や養蚕が盛んだった時代には、ネズミによってせっかく手塩にかけて育てた農作物や蚕が食べられてしまったのだそうです。

そんな状況で、猫は厄介なネズミを食べて駆除してくれることから、農業・養蚕業を営んでいた人々にとっての救世主となり、いつしか福を招く象徴として飾られるようになっていったのです。

2.招き猫の色と効果

色々な大きさの招き猫

招き猫にはオーソドックスな白色だけでなく、黒色、赤色、ピンク、金色といった色のバリエーションがあります。全身の色によって期待できる招き効果が異なるのです。

  • 白色…幸せや福を招く
  • 黒色…魔除け
  • 赤色…病気を遠ざける
  • 金色…お金を招く
  • ピンク…恋愛成就

色の好みで選んでみたり、叶えたい願い事の種類でじっくり選ぶのもよいですね。

招き猫があげているのが左手であれば良縁や商売繁盛を、右手の場合は金運を、両手の場合はどちらも招くと言われています。

3.たくさんの招き猫が迎える豪徳寺

豪徳寺の招き猫

東京都世田谷区にある豪徳寺と豪徳寺商店街や豪徳寺駅周辺には、驚くほどたくさん招き猫の置物や絵が飾られています。

豪徳寺は「招き猫発祥の地」のひとつと言われていて、江戸時代に1匹の猫が鷹狩りの帰りだった殿様をお寺に招き入れたことが由来です。

殿様がお寺で過ごしていると、突然激しい雷と雨に見舞われたそう。猫のおかげで雷雨を避けることができ、お寺の和尚さんとの会話も楽しめた殿様がいたく感動し、豪徳寺の再興を支援したのだといいます。

福を招いた猫は「招福猫児(まねきねこ)」と呼ばれ、後から建てられた招福殿に祀られることとなったのです。

豪徳寺の招福猫児は小判を持たず、右手だけをあげています。それは、『報恩感謝の気持ちがあれば、自然とその人のもとに福が訪れる』という教えから来ているもの。恵まれた「縁」を生かせるかどうかは、その人次第なのです。

まとめ

招き猫と黒猫

招き猫の魅力を広め、福を招いてくれることへ感謝をあらわす日として制定された『招き猫の日』。

古くは農業や養蚕の収穫物をネズミから守ってくれる存在であった猫を「福を招く象徴」として置物を飾ったことが、現在でも様々な良いものを招く「招き猫」として受け継がれています。

色のバリエーションやあげている手が左右どちらなのかでも意味が異なるので、どのような福を呼び込みたいのかをイメージして選んでくださいね。

9月29日には、招き猫を購入してみたり招き猫にゆかりがある地に行ってみたりして、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク