シニア猫のために準備したい『介護用品』5つ 高齢期の愛猫のQOLを下げないためのアドバイスも

シニア猫のために準備したい『介護用品』5つ 高齢期の愛猫のQOLを下げないためのアドバイスも

猫は11歳を過ぎると「シニア期」に入ります。シニア期に入ると若いときよりも体が衰えてしまい、さまざまなことができなくなってきてしまいます。本記事では、高齢期の猫が快適に過ごせるための「介護用品」についてまとめました。

シニア猫に必要な「介護用品」5選

ペットシーツに乗る猫

1.老猫用トイレ

老猫になると、体の筋力が衰えてしまい、今まで使用していたトイレのふちをまたげなくなってしまうことがあります。

トイレに入れないと粗相をしたり我慢をしたりしてしまい、ストレスや不調の原因になる可能性があるので注意しましょう。

段差が少なく入りやすいタイプのトイレや、ペットシートなどを上手く活用することで対策をとることができます。

また、またぎにくそうにしている段階であれば、ステップを使用することでトイレを変えずに使用することも可能です。

体の状態をよく観察しながら、使いやすいトイレを選ぶようにしましょう。

2.滑り止めのマット

フローリングなど滑りやすい素材の床には、滑り止めのマットを敷くようにすると転倒防止になります。

クッション性の高いものを使用することで、足腰の負担も減らせますし、洗えるものを使用すれば粗相をしたときの掃除も楽になるのでおすすめです。

特に階段のあるお家の場合、落下のリスクも高まるので設置することをおすすめします。

3.やわらかい素材の寝床

猫は年を取ると、寝ている時間がさらに長くなります。そのため、やわらかく体に負担の少ない寝床を用意してあげましょう。

また、寝返りを打つ回数も減ってしまい、放置しておくと「床ずれ」になってしまうこともあります。2~3時間に一度は体制を変えてあげることで予防することが可能です。

ベッドの下にマットレスを敷いたり、サポーターを付けたりすることで傷を保護することもできます。床ずれを起こしていないか、こまめに確認をし、状態によっては獣医師に相談するようにしましょう。

4.老猫用のフード

猫の餌は年齢によって変える必要があります。成猫用のフードを与え続けると、消化不良になってしまうこともあるので注意しましょう。

パッケージに「老猫用」「シニア向け」と記載されているものを選ぶか、指定された年齢を確認して選ぶようにしてください。

また、ドライフードが食べにくいようであれば、ウェットフードや流動食を与えてみてください。

老化が進み自分で食べるのが難しくなってしまった場合、シリンジを使って食事を与えたり、点滴を打ったりすることもあります。

飼い猫の状態をよく見ながら、適切なフードを与えるようにしましょう。

5.ステップやスロープ

ベッドやソファ、トイレなど飼い猫が高いところに登りにくくなったときに、ステップやスロープを設置してあげましょう。

転倒や落下防止になり、怪我のリスクを減らすことができます。また、家具を買いかえる必要がないので、猫の生活環境を変化させることもありません。

余計なストレスを与えずに怪我の予防ができるのでおすすめです。

飼い猫の年齢や体の状態に合わせた準備をしよう

眠る猫

介護用品も他の猫用品と同じく、猫によって合う・合わないがあります。飼い猫に合わない商品を使い続けることは、ストレスや怪我の原因にもなりますので注意しましょう。

また、猫の変化は私たち人間よりも早く、急に訪れることが多いです。飼い猫の衰えを感じた場合は、些細な変化も見逃さないよう意識して接するようにしてください。

寝床やキャットタワーなど、普段からよく使う物は早い段階から少しずつシニア向けの商品に変えていくようにすると、猫のストレスを減らすことができます。

飼い猫の負担にならないように、年齢に合わせて少しずつ準備をしていくようにしましょう。

まとめ

日向ぼっこする猫

愛猫が老いていく姿を見るのは、飼い主にとっては少し辛いことかもしれません。

しかし、あらかじめ準備をしておくことで年を取っても快適に過ごしてもらうことができます。

最期まで楽しく元気に過ごしてもらえるよう、介護用品を上手に活用していきましょう。

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