猫の『免疫力をアップさせる食材』5選 与える際に気をつけるべきポイントは?

猫の『免疫力をアップさせる食材』5選 与える際に気をつけるべきポイントは?

猫のご飯は、総合栄養食のフードで必要な栄養素は摂取することができます。しかし、免疫力をあげるためには追加で別の食材を与える必要があります。本記事では、猫の「免疫力のアップ」につながる食材や調理方法などをご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の「免疫力をあげる食材」5選

肉にかぶりつく猫

1.肉類

肉食動物である猫にとって、肉類は重要なたんぱく源です。食べられる種類は多いですが、与えるときは良質な肉を与えるようにしましょう。

猫が食べられる肉の種類は、

  • 鶏肉
  • 牛肉
  • 豚肉
  • 鹿肉
  • 馬肉

などがあります。鶏肉はコスパもよくどの部位でも食べられますが、皮を取ってから食べさせるようにしてください。

牛肉や豚肉を食べさせるときは、脂身の少ない部位を与えるようにしましょう。鹿肉や馬肉は少し値が張りますが、猫にとって良質なたんぱく質が摂取できるのでおすすめです。

生肉を推奨する方もいらっしゃいますが、基本的には生肉は寄生虫などの感染症の引き金になりますので火を通してからあげましょう。

2.魚類

猫が食べられる魚類は「サバ」「イワシ」「サンマ」などの青魚や、「鮭」「たら」「鯛」などがあります。青魚を与えるときは、しっかりと火を通した状態のものをあたえるようにしましょう。

ただし、青魚は多量に摂取すると「黄色脂肪症」になる危険性があるので注意が必要です。また、生で食べられる魚もありますが、アニサキスなどの寄生虫がいる可能性もあるので、なるべく加熱するようにしましょう。

3.野菜類

猫は意外にも食べられる野菜の種類が多いです。「かぼちゃ」「キャベツ」「きゅうり」「ブロッコリー」などの緑黄色野菜は、猫の体に必要なビタミンやカロテンなどが含まれています。

ただし、与える量は少量に抑えるようにしましょう。

基本的に植物を消化するのが苦手なので皮や繊維など硬い部分は避けましょう。

また、猫には「ネギ類」や「にんにく」など食べると中毒症状の出る野菜もあります。さらに、加熱してればOKでも、生で食べると危険なものもありますので、猫に野菜を与えるときは必ず食べられるか調べるようにしてください。

4.キノコ類

「しいたけ」「エリンギ」「舞茸」などのキノコ類にはビタミンDやビタミンB群が多く含まれています。

キノコを食べさせるときは、加熱をして細かく刻むかペースト状にして与えるようにしましょう。

5.チーズ

チーズには、たんぱく質だけでなくカルシウムやビタミンが含まれているため、猫の免疫力アップにつながります。

ただし、人間の食べているチーズを与えるのはNGです。人間用のチーズには塩分や脂質が多く、カロリーオーバーになってしまいます。そのため、猫にチーズを食べさせるときは「猫用チーズ」を選んで与えるようにしましょう。

与えるときは栄養バランスに注意

カリカリと野菜

今回紹介した食材は猫の免疫力アップにつながる食材ですが、それだけでは必要な栄養素を摂取することはできません。

食材を与えるときは普段食べている総合栄養食とあわせて与えるようにしてください。あくまでも補助食品として与えるようにして、栄養バランスが乱れないように注意しましょう。

餌の食いつきが悪いときや、飽きないように味変してあげる目的で与えるのも良いですね。与えすぎは不調の原因になりますので、必ず適切な量を計算して食べさせるようにしましょう。

まとめ

ご飯を食べる猫

私たち飼い主が普段口にしている食材は、猫にとってもメリットのある食材が多いです。

人間のご飯を食べたがる猫も多いので、味付けなしのものを用意してあげると、同じ食材を楽しむことができます。

与える食材の種類や量には注意が必要ですが、適切に与えることで免疫力アップにつながります。猫の健康維持のため、上手に食材を活用しましょう。

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