1.超リラックスモードだから
猫の舌と言えば、ごはんを食べたり、毛づくろいしたり、生きていくうえで欠かせない大事な臓器の一つです。大事なものだけに、慎重に取り扱うべきものですが、なぜかときどき「しまい忘れる」ことがあります。
飼い主さんからすれば、「かわい過ぎる」「わざと?」「ひたすら謎…」など、いろいろな反応があることでしょう。
「舌のしまい忘れ」でよくあるパターンは、超リラックス状態に浸りきっているときです。普段のセキュリティシステムを全解除し、心身ともに絶賛開放中。自分が猫であることすら忘れているようなフシもあります。常に警戒を怠らなかった野生時代には考えられない状況です。
見方を変えれば、今いる環境が愛猫にとっていかに快適であるかを物語っているとも言えます。いい意味で気の抜けた愛らしい姿は、人間のストレス社会に風穴を開ける涼風。言葉でこそ表現できませんが、飼い主さんのお世話にきっと満足しているはずです。
2.毛づくろいでくたびれたから
猫は頻繁(ひんぱん)に毛づくろいする動物です。起きている時間のうち、約3割ほど毛づくろいに費やすともいわれています。毛づくろいの役割は、身体の清潔感を保ったり、体温調節したり、リラックスのためだったりと猫にとってはとても大切な時間です。
毛づくろいの後に舌が出しっぱなしになっているのをよく見ますよね。それはもしかすると、人間にたとえると歩き疲れた末、座り込んで足を投げ出している状況と同じかもしれません。
このような一時的に舌がでてしまっている場合も特に心配する必要はありません。
3.病気が潜んでいる可能性も
かわいいらしい「舌のしまい忘れ」にも、ひとつ注意点があります。もし愛猫の舌が常に出しっぱなしで、何となく気だるく、しんどそうにしていたり、食欲がないもしくはごはんをうまく食べれない、涎が多いなど他の症状も伴うようであれば何らかの病気にかかっているかもしれません。
例えばお口の中に腫瘤ができてしまって、舌がしまえないなどの場合です。
一時的な場合を除き常に舌がでているといった状況があるようでしたら躊躇せずすぐに動物病院に診てもらいに行きましょう。
まとめ
愛猫の「舌のしまい忘れ」を発見して、ほっこりしない飼い主さんはおそらくいないでしょう。かわいらしくも不思議で、猫ならではの魅力的な行動の一つです。
今回は、可能性のある原因を3つのポイントに絞って解説しました。ほとんどのケースでは問題ありませんが、一時的ではなくずっと舌がでている状態場合は、とりわけ注意が必要です。
素人判断せず、信頼できる動物病院に相談してみてください。