1.「かわいいね」
猫のほめ言葉としておすすめなのが「かわいい」です。
特にほめるつもりはなくても、毎日のように言ってしまうという人もいるかもしれませんね。この言葉の中には、容姿の愛らしさはもちろん、存在そのものに対して「愛おしい」「大好き」というメッセージが込められているはずです。
そのため、猫をほめるときにこれ以上の賛美はないと言っても過言ではありません。親が子とスキンシップを取るときに「かわいい」と連呼するように、猫の存在そのものを認める特別なほめ言葉といえますね。
ただし、あまりに愛があふれてベタベタ触ってしまうのはご法度。ほめられることは好きでも、過剰に撫でられることが嫌いな猫が多いためです。
穏やかな表情で猫の目を見つめ、ゆっくり優しい声色で「かわいい」と言ってあげるだけで十分伝わるでしょう。
2.「えらいね」
猫はしつけをするのが難しいと言いますが、だからといって成功したときに無反応でいる必要はありません。トイレでオシッコできた、ご飯を全部食べられたというときには、「えらいね」「よくできたね」などと声をかけてあげましょう。
たとえ猫に『ほめられる』という概念がなかったとしても、飼い主さんが喜んでいることは伝わります。自分の行動によって飼い主さんが嬉しそうにしていれば、それは『成功』だと猫にも分かりやすくなるのではないでしょうか。
爪切りやブラッシングを嫌う猫が多いですが、飼い主さんが終始しかめっ面をしていたら、恐怖のあまり尚更抵抗するかもしれません。ストレスを伴う分、「飼い主が自分をいじめる」と誤解されてしまう可能性も…。
暴れずにケアを終えられたときは、猫への感謝の気持ちとともに一言声をかけてあげられるといいですね。
3.「すごいね」
おもちゃを持ってきてくれたり、特大ジャンプを見せてくれたときは、「すごいね」と称賛してあげましょう。猫は狩猟を行うための能力が備わっており、飼い主さんにアピールしてくることがあるからです。自慢の脚力や瞬発力をほめられたら、猫の自己肯定感もぐっと上がることでしょう。
また、猫の能力をほめることで、間接的に問題行動を抑制することもできます。噛んでほしくないものを咥えていたり、上がってほしくないところで遊んでいたら、完全に無視してみてください。ほめられることに慣れている猫は、次第にほめられない遊び方から興味を失います。
このように、叱ることなく猫の行動をコントロールできるのも、ほめ言葉を日常に取り入れるメリットのひとつです。
愛猫が喜んでいるサイン
猫とは人の言葉で会話ができない分、ほめてあげたとしてもその言葉が愛猫に伝わっているのか、不安に思うときもあるでしょう。
しかし、心配はご無用です。
もし愛猫をほめた後に以下のような行動が見られたら、喜んでいる証拠です。これからも積極的にその言葉を使ってほめてあげてください。
喉をゴロゴロ鳴らす
猫は、嬉しいときや機嫌がいいときに喉をゴロゴロ鳴らします。
飼い主さんのほめ言葉が心地よくて、ウットリといい気分になっているのかもしれません。
しっぽを立てる
しっぽを震わせながらピンと立てるのも、喜びの表現のひとつです。
そのまま飼い主さんの足に擦り寄ってきたり、テクテク付いてくる場合も。
お腹を見せる
信頼している相手に甘えるときは、ゴロンと転がってお腹を見せます。
ほめ言葉にテンションが上がって、「もっとほめて」「今度はなでて」と催促しているのかもしれません。
まとめ
今回は、猫に伝わる「ほめ言葉」について解説しました。
猫は長文を理解することが難しいので、なるべく短い言葉でほめてあげましょう。
また、愛猫をほめたいのはどんなシチュエーションなのか、一度想像してみてください。
あらかじめいくつかのほめ言葉を用意しておくと、よきタイミングでほめてあげられますよ。