嘔吐・粗相から守りたい場所5選
1.床に敷いている「カーペット・畳」
布素材のカーペットや畳は、吸水性が高いとされています。
このため、尿などの液体はどうしても浸透しやすく、匂いの根本まで取り除くことは至難の業でしょう。
嘔吐や粗相の頻度が高いような場合は、防水加工のマットをうまく活用するなどして、掃除の手間を軽減していきたいものです。
ましてや畳の場合は、爪とぎを防止する観点においても、対策をするメリットは十分あります。
2.くつろぎのスペース「ソファ・ベッド」
飼い主が休息を取る場所に、嘔吐や粗相をされてしまうことも、できるだけ避けていきたいものです。
洗えない素材のソファやベッドは、代替えが効かないことが多く、最悪買い替えが必要となった場合は、痛い出費となってしまうかもしれません。
特に粗相の場合は、匂い残りが懸念されます。
まずは普段使っているトイレの環境から見直し、猫にできるだけストレスを与えないよう気を配りましょう。
3.マーキングの標的にやりやすい「壁」
マーキングのひとつである「スプレー尿」の標的となりやすいのは「壁」ではないでしょうか?
とある日本の大学が行った研究によって、猫の尿の中には、壁に付着しやすい成分が含まれており、垂直に流れる際に薄く広がることで、さらに周りに悪臭を発しやすくしていることが明らかとなりました。
撥水性の壁紙でもないかぎり、匂いを取り除くことは困難とも言われています。
マーキングは性行動の1種とも言われており、避妊・去勢手術を受けることによって解決する可能性もあるため、積極的に手術を検討しましょう。
4.猫の愛用品「爪とぎアイテム」
「爪とぎアイテム」と言えば、段ボールや麻といった素材が主流ですが、一度嘔吐や粗相をされると、損傷が激しく、取り換えなければいけない可能性が高いことでしょう。
しかし、猫にとって爪とぎは、マーキングやストレス発散などのために欠かせない習慣です。
爪とぎアイテムを撤去することは現実的ではなく、嘔吐や粗相を減らすための対策を取ることを優先しましょう。
5.故障や火災の原因にも「電化製品」
電化製品に嘔吐や粗相をされた場合は、故障や火災の原因となる可能性もあります。
在宅ワークなどでも使われるシーンが多い「パソコン」や「キーボード」、インターネット接続に使われる「ルーター」なども例外ではありません。
お仕事にも多大な影響が出る可能性が考えられるため、よりいっそう気を付けていきたいものです。
気になる電化製品の上にはカバーをかけ、パソコンの電源は落としておくようにしましょう。
コンセントは取り外すか、保護カバーをつけて対策するのも有効です。
なるべく嘔吐・粗相を予防するために
嘔吐は毛玉だけではなく、ストレスや食べすぎ、誤食も原因として考えられますので、食生活を上手にコントロールし、猫が誤食しそうな物は、手に届く場所に置いておかないようにしましょう。
粗相は、前述したとおり、トイレ環境への不満のあらわれやマーキングとして行っている可能性が高いでしょう。
もしも元気がなかったり、血尿が出ていたりする様子が見られる場合には、すみやかに動物病院に受診することをオススメします。
単なる問題行動ではありませんので、猫の訴えや体調不良のサインを見逃さないようにしましょう。
まとめ
猫の嘔吐や粗相は、匂いや掃除の負担になるばかりではなく、故障や火災の原因にもつながります。
吸水性が高い素材のものや壁などに粗相をされると、匂い残りも問題になるでしょう。
スプレー尿などの場合は、避妊・去勢手術を受けることで改善されることもあります。
嘔吐や粗相をゼロに近づけていくために、猫の食生活に気を配り、抱えているストレスは取り除いてあげることが大切です。
体調に問題がある場合もありますので、さまざまな原因を見極めながら、猫が健やかに暮らしていけるようにサポートしてあげましょう。