猫が「体を丸めて寝ている」理由とは
体が柔らかい猫は、頭を足先につけるようにして、丸くなって眠ることがあります。上から見ると、本当にまん丸。まるで「アンモナイト」のように見えることから「ニャンモナイト」や「アンモニャイト」などと呼ばれるようになりました。
このままの姿勢で長時間寝ていることができるのですから、猫の柔軟性にはびっくりです。
しかし、猫はただニャンモナイトで寝ているというのではなく、ニャンモナイトになるのには意味があるようですよ。
そこで今回は、猫が「体を丸めて寝ている」理由について解説します。
1.寒い
猫がニャンモナイトになりやすいのは、冬。つまり、寒いとニャンモナイトになりやすいのです。
なぜなら、体温を逃がしたくないから。暑い季節はよくお腹を上に向けて寝ていることがありますよね。それは、お腹を出すことで熱を放出するからなのです。
反対に、寒いときは、お腹を隠して体温を逃さないようにしています。
気温が低く、猫がニャンモナイトで寝ていたら、暖房を使うなど室温を調節してあげて下さいね。
2.まぶしい
ニャンモナイトの姿勢で、前足で顔を隠すようにして寝ていたら、光がまぶしいことが考えられます。
夜行性の猫の目は、暗闇で物が見えやすいよう、光を強く感じてしまうのです。特に人工的な光は猫にはまぶし過ぎることがあるようです。丸くなって顔を隠すことで、まぶしさを軽減しているのでしょう。
猫が顔を覆うように寝ていたら、部屋の照明を落としたり、部屋の隅にドーム型のベッドなどを置いて強い光を遮る工夫をしてあげて下さいね。外の光が強い場合は、カーテンを閉めるなど、猫が寝やすい環境を作ってあげましょう。
3.リラックス
猫がニャンモナイトで寝るのは、リラックスしているときです。警戒心があるときは、足を地面につけて、いつでも動けるような体勢をで寝ています。ニャンモナイトのときは、足はつけていませんね。それでも、急所であるお腹は隠しているので、安心できるのでしょう。
心地よい環境で、飼い主さんのことを信頼しているからこそ、猫はニャンモナイトで眠ることができるのです。
ニャンモナイトの姿がかわいくて、ついつい触りたくなりますが、せっかくリラックスして眠っているので、そっとしておいてあげましょう。
まとめ
今回は、猫が「体を丸めて寝ている」理由について解説しました。
猫は色々な姿を見せて、私たちを楽しませ、癒してくれます。丸まって眠るニャンモナイトもそのひとつ。もちろん、人間のためにそうしてくれているわけではなく、猫には猫の理由があるのです。
ただリラックスして寝ているだけならいいのですが、猫が寒い、まぶしいと感じているようなときには、室温や明るさを調節してあげて下さいね。