50年以上続く異色の保護施設「猫のボートハウス」、アムステルダムの観光名所に

50年以上続く異色の保護施設「猫のボートハウス」、アムステルダムの観光名所に

オランダ・アムステルダムの運河に浮かぶキャット・ボートは、猫の保護施設です。50年以上前から猫の福祉のために運営されていて、いまでは観光客にも人気のスポットになっています。

50年以上前から猫を保護してきた「ボート」

金網のあるバルコニーから外を見る猫

画像はイメージです

アムステルダムの運河には、何千隻もの「ボートハウス」が係留されています。しかし、その中で、もっともかわいらしい住人が乗っているのは、間違いなく「キャット・ボート」(De Poezenboot)でしょう。

実はこのキャット・ボートは「猫の保護施設」として使われているのです。しかも50年以上も前からずっと機能しています。

「猫は水が嫌いなものですが、ここの猫は違います。水上生活が気に入っているようです。だってここでは、1968年からずっと猫を濡らすことなくちゃんと世話してきたのですから」と同施設のホームページには書かれています。

キャット・ボートを始めたのは、保護された猫を引き取って世話をするのが大好きだったvan Weelde夫人です。人々がどんどん猫を持ち込んでくるのでスペースが足りなくなったとき、彼女は誰もやったことのないことを始めたのです。それは、ボートハウスを購入して保護猫を世話することでした。

以来、キャットボートは何度も新しいものに買い替えられましたが、その使命は変わらないままいまも続いています。

できるだけ多くの猫を助けたい

アムステルダムのまちにたたずむ猫

画像はイメージです

「わたしたちの目標はシンプルです。できるだけ多くの困っている猫を助けること。保護猫のほか、もう世話ができなくなった飼い猫やネグレクトされた猫も含みます」(同ホームページより)

キャット・ボートは、年間250匹以上の猫に新しい飼い主を見つけてきました。しかし、なかにはそのままボートに住み着いた猫もいます。

そんな常駐猫の中には、窓から落ちてケガをしたため飼い主家族が手放した「ハンサムで勇敢な」Orfeasや、眼球を失った「年配の紳士」Beyazなどがいます。

人気の観光スポットに

アムステルダムにあるキャットボート

キャット・ボートは、猫好きな観光客たちに大人気のスポットでもあります。アムステルダム市内にはさまざまな観光名所がありますが、わざわざこのボートを訪ねてくる人々があとを絶ちません。

世界中から人々がやってくるキャット・ボートですが、猫たちの迷惑にならないよう、訪問時間は限られているそうです。

あなたもアムステルダムでかわいい猫に会いたくなったら、ここを訪れてみてはいかがですか。

出典:Amsterdam's Beloved 'Cat Boat' Lives Up To Its Name In The Very Best Way

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