「愛猫の名前を呼んだときの反応」パターン別に見る心理とは
猫は、日常でよく耳にする言葉を「音」として理解することができる、といわれています。それは名前も同様で、名前を呼ばれたときに特別な音声として認識しています。
しかし実際には、反応が乏しかったり無視されたりするなど、飼い主的には残念なレスポンスが返ってくることも。
そこで今回は、愛猫の名前を呼んだときの反応について、そのパターン別に心理について解説いたします。
1.「ニャーン」とお返事する
名前を呼ぶ度に「ニャーン」と返答する猫は、甘えん坊な性格で飼い主さんが大好きです。
飼い主さんから名前を呼ばれると、良いことがある(遊んでくれる・撫でてくれる)という期待感が生まれて、猫は素直に喜んでいます。
2.振り向いて様子見
愛猫の名前を呼びかけたとき、直接鳴き声による返答はないものの、振り向いて「?」と首を傾げながら様子を見る猫も比較的多いのではないでしょうか。
この仕草が見られた場合は、愛猫が(ひょっとしてご飯かな?)と嬉しいシチュエーションを期待している可能性が高いでしょう。
特に食いしん坊さんは、淡い期待の中でも食に関することに食いつきます。とはいえ、同じ喜びでも甘えたい気持ちとは異なるので、飼い主さん的にはちょっぴり複雑かもしれません。
3.しっぽでお返事する
直接返答するわけもなく、振り向くわけでもなく、ただただしっぽだけをパタンパタンと動かしている…。
これは「はいはい、聞いてますよ〜」という合図。どちらかというと冷めた空気感で、ややあしらい気味の反応です。
この行動に込められたの心境は、(お昼寝を邪魔されて鬱陶しいけれど、とりあえず返事だけはしておくか…)というものです。
無視まではいかずとも、(正直面倒くさい…)と猫は感じています。
4.無視している
名前を呼んでも無視することが多い猫は、名前に対して良いイメージが湧いていない可能性があります。
例えば、振り向いたところで美味しいものが貰えるわけではない、返事をしたところで「呼んだだけ」という反応が伝わってくるなどです。
しつこく呼びすぎた結果、いよいよ煩わしいと思われている可能性も否定できません。
そこで、「名前を呼ばれる」という状況に対して、愛猫により良い印象を持ってもらう必要があります。「目的を持って名前を呼ぶ」「反応が返ってきたら飼い主さん側も喜ぶ」「おやつやご飯を与える際に名前を呼んでみる」などの工夫をしてみると良いでしょう。
5.イカ耳になる(隠れる)
名前を呼ぶとイカ耳になって警戒される、隠れてしまうなどの反応がある場合は、愛猫が名前に対して恐怖心を持っている可能性が高いでしょう。
愛猫を叱る際についつい、「〇〇!」と強い口調で注意していませんか。これでは自分の名前に対して良い印象を持つことができません。
仮に褒めたい場面で名前を夜でも、ご飯や遊びに誘う目的があったとしても(また怒られる!)と誤解されてしまうでしょう。
猫を叱る時は名前ではなく、「ダメ!」「あちち!(危険だよ)」「いててだよ!(怪我するよ)」というワードを用いるようにしてください。
まとめ
愛猫の名前を呼んだときの反応をパターン別に紹介いたしました。
名前に対してより良い反応を求めるのであれば、こちらも工夫が必要です。「〇〇ちゃん、ご飯だよ」「〇〇ちゃん、可愛いね」など、ポジティブな言葉と組み合わせて覚えてもらうと良いかもしれませんね。
そもそも猫は気分屋で身勝手な動物です。反応が薄い場合でも、単に気乗りしないだけということもしばしば。「これも猫らしくて良い」と受け取り、温かく見守ってあげてください。