猫は『小麦粉を使った食品』を食べても大丈夫?4つの種類別に解説

猫は『小麦粉を使った食品』を食べても大丈夫?4つの種類別に解説

私たちにとって身近な食材である「パン」や「うどん」を、猫に与えても良いのでしょうか。飼い主が食べているのを見て、欲しがる猫もいますよね。今回は、猫に「小麦粉を使った食品」を与えるときの注意点についてまとめました。

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

これは大丈夫?4つの「小麦粉を使った食品」

子猫とパン

1.パン

猫にパンを与えるときに注意しなければならないのは、パンの中に猫が中毒を起こす可能性のある食材が入っていないかどうかです。

玉ねぎなどのネギ類が含まれる総菜パンやレーズン、チョコレートなど、猫にとって毒となる食材を使ったパンは多く販売されています。

また、何も入っていないパンであってもバターや砂糖、牛乳などが使われているので、与えすぎるのは危険です。

飼い主が食べているのを見てほしがる猫もいるかもしれませんが、食べさせないようにするほうが良いでしょう。

どうしても食べたがるようなら、猫用に作られたパンであれば食塩や保存料など余計なものが入っていないので安心です。

2.うどん

猫は少量であればうどんを食べることができます。

しかし、生のうどんを与えてしまうと消化不良を起こしてしまうので、しっかりと茹でたうどんを小さく刻んで与えるようにしましょう。

人間が食べているうどんをそのまま与えてしまうと、余計な塩分まで摂取してしまうので控えてください。うどんは麺にも食塩が入っているので、与える場合は一口程度でやめておく方が安心です。

基本的には食べる必要のない食品なので、どうしても欲しがる場合のみにするようにしましょう。

3.パスタ

猫はパスタを食べることもできます。しかし、うどんと同じように人間用に味付けされたものを与えてはいけません。

パスタのソースには玉ねぎやニンニクなどが含まれているものも多いため、中毒を引き起こす危険性があります。

パスタ自体にも食塩が含まれているため、あまり与えないようにするほうが良いでしょう。

4.クッキーやケーキ

クッキーやケーキには砂糖やバターなどがたくさん使われており、猫が食べるには糖質や脂質が高すぎる食材です。

また、少量ですがクッキーのトッピングに使われているアーモンドなどのナッツ類も猫にとっては肥満や尿路結石のリスクがあります。

猫にクッキーを食べさせるのであれば、猫用のクッキーを与えるようにしましょう。

猫に「小麦粉を使った食品」を与えるときの注意点

猫とクッキー

猫にとって小麦が原料となる食材は毒ではありません。

しかし、猫の消化器官は小麦を上手く消化できないため「小麦アレルギー」を発症してしまったり、消化不良を引き起こしたりする可能性があるので注意が必要です。

キャットフードの中にも小麦を原料としているものがあるので、食べさせること自体は問題がないのですが、人間の食べる小麦粉を使った食品には食塩や砂糖といった他の成分が多く含まれていることがほとんどです。

小麦粉自体に問題がなくても、他の食材に中毒症状を引き起こす危険性のあるものが使用されていることが多いので、わざわざ食べさせる必要はないと言えます。

飼い猫がどうしても食べたがるようであれば、猫用に作られた食品も数多く販売されていますので、猫の体に安全なものを与えるようにしましょう。

まとめ

猫とパスタ

私たちがパンやうどんを食べていると、欲しがる猫もいると思います。

しかし、人間の食べている食品には猫の健康に良くない食材を使っているものも多いです。

中毒症状や消化不良といった不調を引き起こす危険性がありますので、猫に食べさせるときは細心の注意を払う必要があります。

今は猫用のパンやクッキーなども販売されているので、猫の体に優しい食材の物を食べさせてあげるようにしてくださいね。

スポンサーリンク