猫をシャンプーする時の「厳禁行動」4選
1.こまめにシャンプーする
猫は自分の体をグルーミングすることで、毛並や清潔な状態を保っています。こまめにシャンプーをすることで、猫の体を保護している必要な皮脂を洗い流してしまうのです。
皮脂を洗い流すことで肌のバリアが減ってしまい、皮膚トラブルにつながる危険性もあります。
そのため、猫をシャンプーするのは体が汚れてしまったときや換毛期のときなど、年1~2回程度で十分です。定期的なブラッシングや、固く絞った濡れタオルで拭いてあげるとシャンプーをしなくても綺麗な状態を保つことができますよ。
2.ワクチンやノミ・ダニの予防薬を使用する前後
猫にとってシャンプーをすることは、とても体力と気力を消費する行為です。ワクチンを接種すると、副作用が出てしまう可能性もあるので、体力の消費はできるだけ抑えるようにしましょう。
また、ノミ・ダニの予防薬は猫の首元に投薬する「スポットタイプ」が多く使われています。皮膚から薬剤がしみこむことで効果を発揮するものなので、シャンプーをすることで予防薬の効き目が落ちてしまうのです。
ワクチンやノミ・ダニの予防薬を使用する前後一週間程度はシャンプーをしないようにしましょう。
3.人間用のシャンプーを使用する
猫の皮膚は人間よりも薄いため、人間用のシャンプーを使うと刺激が強すぎて皮膚への負担が大きくなってしまいます。
また、人間用のシャンプーに含まれている成分は、当然猫の体に配慮されたものではありません。よくすすぎ洗いをしても体に成分が残ってしまい、それを舐めてしまった猫が体調を崩してしまう可能性もあります。
猫をシャンプーするときは、必ず「猫用のシャンプー」を使用するようにしましょう。
4.怪我や病気など免疫力が低下しているとき
怪我や病気などで免疫力が低下しているときにシャンプーをするのは避けましょう。体が濡れるのを嫌う猫は多く、シャンプーをすることで体だけでなく精神的にも疲れてしまいます。
また、生後3ヵ月未満の子猫や妊娠中の猫にもシャンプーをするのは控えましょう。上手くグルーミングができず体が汚れてしまった場合は、部分的にお湯や濡れタオルで拭いてあげると、負担を最小限に抑えることができます。
猫をシャンプーするタイミングは?
猫は基本的にシャンプーをする必要がない
猫は綺麗好きな動物なので、体が汚れたら自分で綺麗にしてくれます。
そのため、猫を頻繁にシャンプーするのではなく、猫の体が汚れないような環境を整えてあげることが大切です。
定期的なシャンプーが必要になる猫は、
- 肥満など特別な理由でグルーミングができない、しない猫
- 長毛種で毛玉ができやすい
- 被毛や皮膚に異常があり、シャンプーが必要
などが挙げられます。
ニオイが残ってしまうときはシャンプーが必要
我が家では飼い猫が自分のうんちを踏んでしまい、体を汚してしまったときにシャンプーをしたことがあります。
このように、気を付けていても排泄や食事で体を汚してしまったり、拭いてもニオイが取れなかったりするときはシャンプーをしてあげましょう。
また、換毛期は抜け毛を飲み込むことで体調を崩してしまう可能性もあるので、頻繁にブラッシングができないようならシャンプーをすることで毛玉を予防することもできます。
飼い猫の種類や健康状態にあわせて、必要であればシャンプーをしてあげるようにしてください。ただし、長時間のシャンプーは負担が大きくなるので控えましょう。
手早く済ませるようにする
猫をシャンプーするときは、熱すぎず冷たすぎない37~38℃のお湯で洗いましょう。シャワーを怖がる猫には、洗面器に溜め湯して洗うと少し落ち着いてくれます。
濡れたままの時間が長いと、体調を崩してしまうかもしれません。吸水性の高いタオルで拭いてあげるとドライヤーの時間を短縮できるのでおすすめです。
まとめ
猫は私たち人間と違い、頻繁にシャンプーで体を綺麗にする必要はありません。
体をグルーミングすることで常に清潔な状態を保っているため、猫の体からはおひさまのような優しい香りがすることが多いです。
体が濡れるのを嫌う子や、ドライヤーを怖がる子も多いので、猫にとってシャンプーは負担になってしまうので気を付けましょう。
猫が体を汚さなくて済むように、普段からブラッシングをして、常に清潔な環境を保つようにしてくださいね。