起こり得る『葬儀トラブル』4つ
1.費用に関するトラブル
葬儀トラブルでもよく見られるものが、費用に関するトラブルです。
ペット葬儀業者の中には、悲しみに暮れる飼い主の心情につけ込み、不当に高額な料金を請求するケースがあります。
とくに事前に料金体系を確認せずに依頼してしまうと、予想外の高額請求に驚かされることがあるようです。
たとえば基本料金に加えて、火葬料、骨壷代、供養料など、さまざまな名目で追加料金が発生し、なかには数万円と聞いていた料金が、大幅に超えるようなケースが見られたり。
また飼い主が事前に説明を受けていない費用が、後からどんどん加算されることも少なくありません。
2.サービスに関するトラブル
葬儀業者によって提供されるサービスの質は異なります。たとえば、遺体を乱暴に扱ったり、個別葬のはずが他のペットと一緒に火葬したり。
もちろん愛猫の遺体は丁重に扱われるべきですが、このように、残念ながら不適切な取り扱いをする業者も存在します。
間違っても「親身」といえない粗末な対応は、飼い主の心情を著しく傷つけるだけでなく、亡くなった愛猫への冒涜にもなるもの。飼い主にとっても、安心して愛猫を送り出すことができません。
また悲しみから正常な判断が難しくなっている飼い主に対して、必要ではない高額グッズを押し売りしてくる業者もいるようです。
3.遺骨に関するトラブル
悪徳業者ではなくても、遺骨の取り違えが起こる可能性があります。
個別火葬を選択した場合でも、管理が不十分だったり手違いで、他のペットの遺骨と取り違えてしまったり。
遺骨の取り違えは、飼い主にとって大きな精神的ショックとなるでしょう。愛猫の遺骨だと思って大切に保管していたものが、実は別のペットの遺骨だったと判明したときの悲しみは計り知れません。
こういったトラブルを防ぐためにも、信頼性の高い業者を選ぶことが大切です。
4.サポートに関するトラブル
ぺットの葬儀は、多くの飼い主にとって初めての経験です。そのため葬儀の流れや必要な手続きについて、十分な説明とサポートが必要となります。
しかしなかには説明が不十分な業者や、飼い主の疑問に適切に対応できない業者も存在して、飼い主の期待と実際のサポート内容にギャップが生じることも。
飼い主に詳細な説明がないまま葬儀が進行してしまったり、また飼い主の希望や要望を十分に聞き取らず、画一的なサポートを提供したりする業者も存在します。
安心な業者を選ぶポイント
信頼できる葬儀業者を選ぶためには、いくつか次のようなポイントがあります。
実績と評判
業者の実績と評判は、信頼性を判断する重要な指標です。長年にわたり多くのペット葬儀を手がけている業者は、それだけ信頼されている証拠。
インターネットの口コミサイトやSNSでの評判も参考にしましょう。
明確な料金体系
料金体系が明確で追加料金が発生しない業者、発生するにしてもあらかじめ相談をしてくれる業者を選ぶことが重要です。
また初めに提示された料金が、最終的な費用となることを確認しましょう。オプションサービスの料金についても事前に確認し、納得した上で契約することが大切です。
丁寧な対応
業者の対応が丁寧で親身であることも重要なポイントです。
電話やメールでの問い合わせに迅速かつ丁寧に対応してくれる業者は、信頼できる可能性が高いです。直接訪問できるのであれば、スタッフの対応をきちんと目で確認するのも良いでしょう。
まとめ
愛猫との最後のお別れを安心して迎えるには、信頼できる葬儀業者を選ぶことが大切です。
葬儀トラブルにならないように、費用やサービス内容をしっかり確認し、業者とのコミュニケーションを十分に取りましょう。
また事前に準備をしておくことで、慌てずに対応することができます。人が「終活」をするように、猫も11歳を迎えたら「終活」をはじめるのもいいかもしれません。