1.靴下で作る「けりぐるみ」
猫のストレス発散にぴったりなのが、「靴下で作るけりぐるみ」です。
人間のニオイには猫のフェロモンと似たような成分が含まれており、マタタビのような反応を示す猫もいるようです。普段はすぐ捨ててしまうようなものを再利用して作るおもちゃは、エコの観点からもおすすめできます。
作り方は、靴下の中に綿や端切れなどを入れて履き口を縫うだけ。カシャカシャした音が好きな猫なら、お菓子の外袋を入れると気に入るでしょう。そのほか、鈴やマタタビなど愛猫の好きなものを入れてみてください。
靴下で作るけりぐるみは、猫が抱きやすいサイズであることもメリットです。後ろ足が届く大きさなので蹴りやすく、けりけりする遊びが好きな猫にはぴったり。投げる遊びでも喜ぶかもしれません。
2.ペットボトルで作る「知育おもちゃ」
価格が高い知育おもちゃは、ペットボトルで手作りしてみましょう。環境にもお財布にも優しいので、複数とりそろえておくことも可能。猫の運動不足解消アイテムとして役立ちます。
空のペットボトルをよく洗って、カッターナイフやキリでいくつかの穴を開けます。切り口は怪我の原因になるのでテープで保護してください。誤飲しやすいキャップもテープで固定すると安心です。
中にフードを入れれば知育おもちゃや早食い防止アイテムに。遊ぶのが好きな猫には、鈴や羽根を入れてあげるのもいいかもしれません。ペットボトルがない方は、たまごパックやトイレットペーパーの芯でも作れますよ。
3.紙袋で作る「収まるおもちゃ」
猫のおもちゃとしてよく見る市販品に「キャットトンネル」がありますが、紙袋があれば0円で再現可能です。
猫は自分がぴったり収まる場所が大好きなので、紙袋を見ると思わず入ってみたくなるようです。多頭飼いの猫では、そのまま「かくれんぼ」に発展することも。
作る…というほどのものでもなく、役割を終えた紙袋を床に置くだけで完成します。カサカサした音が「茂みに隠れる小動物」を連想させるので、素材は紙がおすすめ。ただ置いただけの紙袋に自由に出入りすれば、運動不足の解消になります。
走るのが好きな猫には、底面を切り開いた複数の紙袋を横向きにつなげて、トンネルタイプにしてあげてもいいでしょう。
手作りおもちゃの注意点
おもちゃを手作りするときに注意したいのが「誤飲」です。うっかり飲み込んでしまうとさまざまなトラブルにつながる可能性があるため、以下の材料を扱う際は充分注意しましょう。
糸、ゴムなどひも状のおもちゃ
猫はひも状のおもちゃが大好きですが、誤飲しやすい難点もあります。飲み込んだひもが消化管内で引っかかり、腸が壊死する事故も実際に起こっています。
そのため、毛糸やゴムを使ったおもちゃは飼い主さんが見える範囲で使いましょう。また、端切れから糸が飛び出ていないかもよく確認してください。
しっかり止められていない細かい部品
鈴や羽根などの細かな部品も、誤飲しやすいです。とくに丸い形状のものはうっかり飲み込んでしまいやすく、腸閉塞を起こすことも。
細かな部品を付けるときは、すぐに外れてしまわないように工夫してみてください。また、愛猫が容易に飲み込めないサイズの部品を選ぶのもおすすめです。
有毒な成分が含まれる植物
植物でおもちゃを作りたい人もいるかもしれませんが、中には有害な成分が含まれるものがあることを知っておきましょう。
とくにユリ科の植物やチューリップは毒性が高いので要注意。ちなみに、「猫じゃらし」の俗称で知られる「エノコログサ」に毒性はないので、猫のおもちゃとして利用できます。
まとめ
今回は、愛猫が喜んで遊んでくれる「0円おもちゃ」について解説しました。
0円で作る猫のおもちゃは経済的なだけでなく、市販品と比べて愛着が湧きやすいのもメリットです。
ただし、愛猫がうっかり誤飲してしまわないように、使う材料はしっかり吟味してくださいね。
愛猫の好みをリサーチして、世界にひとつだけのおもちゃを作ってあげてはいかがでしょうか。