猫が一緒に寝たいと思う飼い主の5つの特徴
猫は寝るときに、ひとりで落ち着いていたいタイプと誰かとくっついて寝たいタイプがいます。
このような猫のもともとの好みを変えることはできませんが、猫がくっついて一緒に寝たいと思う人には、次のような共通点があります。
1.体温が高い人
体温が高い人は、猫がいっしょに寝ていて気持ちが良い相手です。
猫の体温は、人間の体温よりも少し高く、あたたかい場所を好みます。そのため、高体温の人といっしょに寝ている方が猫にとっては快適に過ごせます。
子供は大人と比べて体温が高いので、寄り添いたがる猫も多いでしょう。また、風邪などで発熱して苦しいときに、猫が添い寝してくるのもこれが理由です。
人間の体温が適度に高い方が、猫にとっては寝るのに快適な温度なのです。
2.規則正しい生活の人
規則正しい生活をしている人は、毎晩ほぼ同じ時間に寝ているでしょう。
猫は日中好きな時間に寝たり起きたりしていますが、基本的には習慣的な動物なので、食べたり眠ったりする行動を一定のリズムですることを好みます。
これは子猫のときよりも、成猫や高齢の猫になるほど、この傾向がますます強くなるようです。
規則正しい生活をしている人は、決まったルーチンがあるので、猫はその生活パターンに合わせやすくなりますし、飼い主が毎晩同じ時間に寝るため、猫も安心して同じ時間に寝室へ向かうことができます。
3.寝息が静かな人
猫が一緒に寝たいと思う人の特徴に、寝息が静かな人というのもあります。
寝ている時の猫はとても無防備になるため、猫は鋭敏な聴覚を持ち、突然の騒音や不規則な音に敏感に反応するなど、起きているときよりも少し神経質になります。
そこで、頻繁に大きないびきや寝言が聞こえると、猫はびっくりして警戒心を持ってしまうでしょう。
もちろん、一時的なものであれば、猫も許容するでしょう。しかし、もともと寝息が静かな人の方が、猫にとって穏やかな睡眠環境を作りやすいのです。
4.寝相がいい人
猫は自分が一緒に寝ようとしている人のことをよく観察しています。
落ち着いた寝相の人は、猫も一緒に寝てもいいなと感じる飼い主です。猫は大人しく寝ている人のそばなら、安心して眠れるためです。
寝相が良く、一定時間、同じ体勢で眠れる人のとなりなら、猫が体の一部に寄り添っていても、その位置が保たれて猫も安心して眠り続けることができます。
一方、寝相が悪い人は、睡眠中に猫を蹴っ飛ばしたり、圧迫したりしてしまう可能性があります。以前は一緒に寝てくれたという人は、もしかしたら睡眠中に何かやってしまったのかもしれません。
5.猫にとってニオイが気にならないひと
嗅覚の鋭い猫にとって、ニオイはとても重要です。
基本的に猫は強い香りがしていると「ここで寝るのは、いやだな」と感じて、その場所は避ける傾向にあります。
人間が使う香りづけ製品の中には、猫にとって刺激が強すぎるものがあります。特にアロマ効果のある柔軟剤や洗剤は厳禁です。
着用しているパジャマやシャツに猫が不快に感じるニオイがないことは、猫と一緒に寝るために大切な要素です。
なかには、個体差で猫が好む香りもありますが、香りの化学物質は基本的に猫にとって安全でない場合があるため、そもそもの使用に注意しましょう。
一緒に寝るということは、密着して数時間を過ごすということです。そのため、不快なニオイがないことも、猫が一緒に寝たがる理由のひとつなのです。
愛猫に一緒に寝て欲しいときに気をつけること
愛猫に一緒に寝て欲しいときには、以下のことに気をつける必要があります。
- 猫の睡眠パターンを理解する
- 寝室に閉じ込めない
- 添い寝を無理強いしない
- 寝具の衛生を保つ
- アレルギーに注意
猫の睡眠時間はコマ切れなので、人と同じような連続した長時間睡眠をとることはありません。もしかしたら、夜中に別のところに行きたがるかもしれません。トイレが別の部屋にある場合は、寝室のドアも猫が通れるくらい開けておいたほうがよいでしょう。
日常の注意点としては、寝具を清潔にしておくことも必要です。猫が寝ると抜け毛や目に見えないフケなどが付着していますので、予期せぬ猫アレルギーにも注意してください。
まとめ
猫には個体差があるため、一部の猫は上記とは全く違う条件を持っているかもしれませんが、一般的には以上のように、猫は一緒に寝たいと思う人の条件に、体温、生活リズム、寝相、ニオイなどの感覚的な志向があります。
猫の行動心理から見ると、猫が一緒に寝てもよいと思う人は、猫の習性に基づいた生活を自然に送っている人です。また、それには飼い主自身の体質や寝室環境なども関係しています。
もし、まだ猫と一緒に寝られないのであれば、生活パターンやニオイの部分を見直してみるのも良いでしょう。
また、寝相は自分では簡単に直せないので、ベッドや布団の隣に猫用の寝床を用意するのも良い対策です。これらを意識することで、愛猫との添い寝が実現できることでしょう。