猫の体にまつわる問題に挑戦【全5問】
問1.成猫の歯の本数はいくつ?
猫の歯に関する問題です。
子猫のときは全部で26本ですが、大人の歯に生え変わると全部で何本になるでしょうか?
問2.「ウィスカーパッド」とは何のこと?
猫の体の一部を表す名前です。
チャームポイントとしても親しまれていますが、何のことでしょうか?
問3.猫にはない血液型は何型?
人の血液型は、A型・B型・O型・AB型の4種類に分かれます。
このなかで1つだけ「人にはあって猫にはない」血液型がありますが、それは何型でしょうか?
問4.猫の鼻が湿っているのはどうして?
猫の鼻は、そのときの行動や環境に影響されるものの、基本的に湿っている印象がありますよね。
しかし、鼻が湿っているのにはどんな理由があるのでしょうか?
問5.猫の「お腹のたるみ」正式名称は何?
猫のお腹のたるみのことを、日本では「ルーズスキン」と呼んでいますが、実はこれは「正式名称」ではありません。
では、正式名称はいったい何でしょうか?
気になる回答と解説
問1の答え「30本」
成猫の歯の本数は「30本」です。
生後約1ヵ月程度で生え揃う乳歯は、生後4ヵ月前後からだんだんと永久歯に生え変わっていきます。
さらに猫は、抜けた乳歯をそのまま飲み込むケースが多いことを知っていますか?
食事中に抜け落ちることが多く、そのままフードと一緒に飲み込むことがほとんどのため、飼い主さんは気づきにくいそうです。
この話だけを聞くと、異物を飲み込んでよいのかと心配になりますが、便として排出されるため、あまり気にする必要はありません。
ちなみに、猫の噛む力は「約100kg」と、人の噛む力「約60kg」を上回っていることにも驚かされます。
問2の答え「ヒゲ周りの膨らんでいるところ」
ウィスカーパッドとは「ヒゲ周りの膨らんでいるところ」を言います。
ギリシャ文字「ω」の形で表現されることも多く、猫好きを夢中にさせるチャームポイントです。
猫のヒゲは目の上や頬にも存在しますが、多くはこのウィスカーパッドに集約されています。
ヒゲは、猫にとってセンサーのような役割であり、視覚も補っている大切な体の一部のため、それらを集約しているウィスカーパッドも含めて、極力触らないようにしましょう。
ちなみに、オス猫とメス猫でウィスカーパッドの大きさに違いがあり、オス猫の場合は男性ホルモンが影響し、メス猫に比べると「大きい」傾向にあります。
問3の答え「O型」
猫にはない血液型は「O型」です。
猫のほとんどはA型で、AB型は人と同様に少ないと言われており、日本人の最も多い血液型もA型のため、意外な共通点があるようです。
猫種による違いも発生し、例えばスコティッシュフォールドの場合は、B型の割合が比較的高くなります。
以前血液型の本などが流行りましたが、猫の血液型による性格の特徴は、未だ解明されていません。
その一方、猫の場合は「毛柄」に性格の特徴があらわれやすいとされているため、気になった方は調べてみるとよいでしょう。
問4の答え「匂いをキャッチしやすくするため」
猫の鼻が湿っているのは「匂いをキャッチしやすくするため」です。
猫にとって匂いを確認することは、安全を確認するための大切な手段であり、食べ物や獲物の痕跡を知る情報源になります。
猫がよくクンクン嗅ぐのもそれが理由のため、有害なものでなければ、ぜひ匂いを嗅がせてあげてください。
鼻が湿っていないと病気だと考える飼い主さんもいるようですが、寝ているときや起きた直後は乾燥していることも多いので、必ずしもそうとは限らないでしょう。
ちなみに猫の鼻には、人の指紋の猫バージョンとも言える「鼻紋(びもん)」があります。
今はまだ難しいそうですが、いずれは人の指紋と同じように、個体の識別に活用される日がくるかもしれません。
問5の答え「プライモーディアルポーチ」
猫のお腹のたるみは「プライモーディアルポーチ」が正式名称です。
よく呼ばれている「ルーズスキン」は和製英語で、実は日本特有の呼び方なのだそうです。
脂肪と勘違いされやすいこの正体は「皮膚のたるみ」であり、たるみがあることによって可動域が広がり、華麗なジャンプや瞬発力を見せてくれます。
また、猫の急所はお腹になるため、デリケートな場所を守っているとも考えられています。
ライオンやチーターといった他の猫科動物にも、プライモーディアルポーチは存在しており、自然界から身を守るために発達されたと言ってよいでしょう。
そう考えると、無邪気にお腹を見せる猫の行為は、深い信頼のあらわれなのだと気づかされます。
まとめ
本記事では、猫の知識に関するクイズを5問出題し、それぞれの回答と解説までご紹介しました。
猫の歯の本数から始まり、ウィスカーパッドやプライモーディアルポーチといった呪文のような名称まで、幅広い知識を学ぶことができたのではないでしょうか?
猫は単に可愛いだけではなく、その裏には、知れば納得できる体の仕組みがあるようです。
知識を知れば知るほど猫への愛着はさらに増し、愛猫との生活にも必ず役立つことでしょう。