1.安心している
猫がゴロンと仰向けになりお腹を見せている姿は、とても無防備な姿です。この姿には、「急所であるお腹を見せられるほどリラックスしている」という意味があります。
猫はもともと警戒心が強い動物です。安全な環境、信頼している人の前以外で無防備な姿を見せることはあまりありません。
つまり、そんな無防備な姿を見せられるほど安心している、ということなのです。
2.構ってほしいアピール
飼い主さんや同居猫の前でくねくねしたりゴロンと寝転がったりするのは、「遊んでほしい」「甘えたい」という気持ちをアピールしているときです。
無防備な姿を見せていますが、お腹を見せたからといって、「お腹を触ってほしい」という意味ではないので注意しましょう。お腹を触られるのを嫌がる猫は多く、触ろうとすると攻撃されることがあります。
3.縄張りの主張
猫は自分の体から出るにおいをつけて、縄張りをアピールしています。
柱や壁に体をこすり付けたり、おしっこを飛ばしたりする方法が有名ですが、仰向けになって背中を床にすりつけるようにして自分のにおいをつける方法もあります。
室内で暮らす猫よりも、外で暮らす猫によく見られる行動のようです。
4.マタタビを感じている
猫にマタタビの粉末や枝を与えると、床に体をこすりつけるようにくねくねすることがあります。これは、マタタビに含まれる成分によって興奮したり、幸せな気持ちになったりするためです。
また、蚊を避けるためにマタタビの成分を体にこすりつける行動とも言われています。
マタタビに似たにおいがするものは、意外に身近にあります。実は『人の汗には、マタタビに含まれる成分に似た成分が含まれている』と言われていて、特に男性が着ていた服などに猫がくねくね・ゴロンゴロンとすることが多いようです。
ただし、マタタビへの反応は猫によってさまざまです。ほんのわずかな量でも反応する猫もいれば、全く反応しない猫もいます。
5.発情期の行動
避妊手術を受けていないメス猫は、年に数回発情期を迎えます。
発情期にはオス猫に自分の存在をアピールするための特徴的な行動をするようになり、そのひとつが背中を床につけてゴロンゴロンすることです。床に転がることでフェロモンをこすりつけてオス猫にアピールしていると言われています。
まとめ
猫が「くねくね・ゴロンゴロン」する姿はとてもかわいらしいですよね。
その行動は、安心しているときや飼い主さんに構ってほしいときなどにします。縄張りの主張や繁殖のためなど本能的にしているときもあります。
愛猫がくねくね・ゴロゴロしていたら、そのような意味でその行動をしているのか、じっくり観察してみてはいかがでしょうか。