猫が台風を怖がる理由
猫は、人間と比べて何倍も聴力が優れています。
そのため、私たちが想像している以上に雷や強風の音が強烈に聞こえているのかもしれません。
ただでさえ聞き慣れない大きな音が鳴り続けているわけですから、恐怖を感じるのもうなずけます。
さらに、大きな音だけでなく雷の強い光にも恐怖を感じていることでしょう。
台風が苦手な猫は、予測できない強い光や聞き慣れない強烈な音に不安や恐怖を感じていることがほとんどです。
1.落ち着きがなくなる
台風を怖がる猫は、落ち着きがなくなって部屋の中をウロウロと歩き回ることがあります。
姿勢を低くしながら動き回ったり、キョロキョロと辺りを見回しながら不安げな声で鳴き続ける猫もいるようです。
普段とは異なる状況に、パニック状態になった猫が攻撃的になる場合もあります。
台風は私たち人間にとっても不安や恐怖を感じるものですが、愛猫ができる限りリラックスできるような環境を作ってあげることが肝心です。
2.隠れる
猫は台風のときに、ベッドの下や押し入れなど狭くて暗い場所に身を隠すことがあります。
もともと猫は、狭い場所に入るのが好きな動物でもありますので、台風に恐怖を感じるとそのような場所を選んで危険から身を守ろうとしているのです。
一度隠れると、猫の気が済むまでなかなか出てこないので、不安になる飼い主さんもいらっしゃると思いますが、猫のタイミングで出てくるまで見守ってあげてください。
3.毛づくろいをする
猫は台風で不安や恐怖を感じると毛づくろいをすることがあります。
これは、普段猫がリラックスした状態で行う毛づくろいとは全く異なり、台風によって強いストレスを感じたため、自分の気持ちを落ち着かせようとする行動になります。
体の一部を執拗に舐め続けている場合は、相当強いストレスを感じているサインでもあり、長く続くとその部分が脱毛したり、皮膚が傷ついて出血したりしてしまう可能性もありますので、注意が必要です。
台風を乗り切るための対処法
台風のときに飼い主さんも一緒に怖がってしまうと、猫にも飼い主さんの恐怖心が伝わって余計に不安をあおってしまいます。
飼い主さんにとっても台風は恐怖を感じることだと思いますが、できるだけ普段と同じように愛猫と接することが大事になります。
過剰な声がけは「普段と違う」ことを猫に悟られてしまうかもしれませんが、そばに寄り添いながらいつも通り優しく声をかけてあげると猫は安心してくれるでしょう。
また、猫が自由に逃げられる隠れ場所を用意してあげることも、台風を乗り切るための重要なポイントです。
なるべく窓が少ない部屋や、轟音(ごうおん)や雷の光を感じにくい場所を隠れ場所として用意すると、猫の不安や恐怖心が少し和らぐのではないでしょうか。
台風のときの猫は、雨風や雷などの大きな音に敏感になっていることがほとんどです。
いつもならあまり気にならないような物音にも過剰に反応してしまう場合もありますので、大声を出したり大きな物音を立てたりしないように気を付けることも大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、苦手な台風が来たときに見せる猫の行動や、台風を乗り切るための対処法についてお話しいたしました。
台風による大きな音や雷の強い光は、猫にとって大きなストレスになる場合があります。
猫の不安や恐怖心を少しでも和らげるためには、なるべく飼い主さんが平常心を保って猫と接することが大事です。
飼い主さんがそばにいることで安心してくれる猫もいれば、身を隠すことで台風の恐怖を乗り越えられる猫もいるでしょう。
台風が来たときは、猫が少しでも落ち着いて過ごせるように配慮してあげてくださいね。