猫が「ジェラシー」を感じてしまうシーンとは
猫は外界への関心が薄い動物かと思いきや、意外と興味を持ちながら生活しています。そのため、時にはジェラシーを感じてしまうことも。
そこで今回は、猫が「ジェラシー」を感じてしまうシーンを解説いたします。過剰なジェラシーがストレスにならないよう、早めに対処できるように確認しておきましょう。
1.同居動物の増加
多頭飼育によって同居動物が増えると、当然ながら飼い主さんの目は他の子にも向けられます。更には、独占していた縄張りも奪われそうになったり共有スペースになってしまうでしょう。
これらの変化が後々「ジェラシー」を感じさせてしまうことに繋がり、愛猫の心をかき乱します。
対処法としては、各々固有の縄張りを作らせること。猫同士であれば、先住猫は主に高所、後輩は狭い場所で過ごせるように工夫するなど、安心できるスペースができるように誘導してみてください。
そして何よりも、猫ごとに個別に丁寧なスキンシップを取るように心がけてください。各々の猫にとって、飼い主さんと自分だけの特別な時間を確保することで、愛情の行き違いを防ぐことができます。
2.飼い主さんの環境の変化
これまで一人暮らしだった飼い主さんにパートナーができ、やがては結婚…。このようなおめでたい変化も、猫にとっては不安材料となってしまいます。
そのメカニズムは先程と似通っています。やはり、これまでと変わらない接し方を意識することが大切です。
そしてもうひとつは、愛猫のお気に入りのグッズはそのままにすることです。たとえ引っ越したとしても、猫の愛用品は新調せずに持ち込んでください。これが縄張りとして役立ちます。
3.赤ちゃんの誕生
飼い主さんご自身にお子さんが誕生した際も、愛猫の「ジェラシー」に注意してください。
猫は母性本能が強い動物なので、赤ちゃん対して敵意を向けることは稀ですが、ジェラシーを感じる対象にはなり得ます。
せめて赤ちゃんが眠っている間は、愛猫だけが甘えられるようにしてあげましょう。忙しくても愛猫が擦り寄ってきた時は、気が済むまで撫でてあげてください。
4.PCやスマホに熱中している様子
猫がジェラシーを燃やすのは、人間や動物ばかりではありません。飼い主さんがPCやスマホに熱中している時も、心が穏やかではなくなります。
邪魔を効率良く防ぐには、適切な声掛けが大切です。時々話しかけることによって、「ちゃんと関心を持っている」とアピールしておきましょう。
まとめ
猫は好奇心旺盛な動物です。人間が思っている以上に周囲への関心があり、時にはヤキモチを焼いてしまいます。
そんな「ジェラシー」の対象になりやすい場面は、愛猫や飼い主さんを取り巻く環境の変化(動物や人間家族が増えること)や、飼い主さんが何かに熱中することなどが挙げられます。
いずれの場合も、愛猫を大切に思っている気持ちを分かりやすく伝えるようにしてください。方法としては、声掛けや愛猫だけのスキンシップタイムを作ることが効果的です。
ちなみに嫉妬深い猫には、「甘えん坊気質」「縄張り意識が強い」「感情表現がストレート」などの特徴が見られます。
安心して過ごせる環境があること、そして飼い主さんに甘える特権が持てること、この2本の柱が愛猫の「ジェラシー」を解消する鍵となりますので意識しておきましょう。