1.過剰な毛づくろい
猫は綺麗好きな動物なので、毛づくろいは日常的に行う習慣があります。しかし、同じ箇所を舐め続けることで脱毛してハゲてしまったり、皮膚炎を起こしたりしているのであればストレスを抱えている可能性があります。
飼い主との触れ合いが足りず、ストレスを抱えると必要以上にグルーミングをしてしまうことがあるので注意しましょう。
2.ウールサッキング
ウールサッキングとは、柔らかい布やクッションなどをくわえて吸う行為です。主に子猫が母親の母乳を吸うために行う行動で、成猫になるにつれて治まると言われていますが、早期離乳した猫の場合は成猫になっても続けることがあります。
よく「ふみふみ」と呼ばれている行動と共に見られるもので、私たち飼い主にとっては猫の可愛い行為のひとつです。ふみふみという呼び名は母乳を押し出すための手の動きからきていますが、乳首を吸うように布を口に入れている猫は少し注意してみる必要があります。
口に入れて吸ったり噛んだりすることで布の繊維を飲み込んでしまい、体内に蓄積して腸閉塞を引き起こす危険性があるからです。
ウールサッキングは甘えん坊の猫によく見られる行動なので、飼い主との触れ合い不足で頻度が増えてしまう可能性もあります。
3.トイレ以外での排泄
猫は不安を感じると、トイレ以外の場所に排泄してしまうことがあります。また、発情期などによく見られるスプレー行動も行うことがあり、どちらも不安によるマーキング行動です。
粗相以外にも、ストレスにより下痢や便秘、おしっこを我慢してしまうといった問題を引き起こす危険もありますので注意しましょう。
4.攻撃的になる
猫が触れ合い不足を感じると、性格が攻撃的になることがあります。飼い主に向かって噛みついたり引っかいたりすることが増えたり、物を壊したりしてストレスを発散しようとします。
飼い主が猫に構わなくなることで、運動不足になっていたり、狩猟本能が満たされていなかったりすることで、このような問題行動を起こすようになるのです。
猫と触れ合うだけでなく、一緒に遊ぶ時間を十分にとることも大切です。
猫と「ふれあう時間」を取る工夫
猫は性格によって構われたくない猫と、構ってほしい猫がいます。そのため、飼い猫がどのくらい飼い主とのスキンシップを求めているかをきちんと知るようにしましょう。
触れ合い不足になることで、「分離不安症」になってしまう危険性もあります。飼い主と少し離れるだけでストレスを感じてしまい、付いてまわったり鳴き続けたりと飼い主にも負担がかかるようになるので注意してください。
お留守番が長い場合は、帰宅してからしっかりと猫を構う時間を取るようにしましょう。触れ合うだけでなく、おもちゃを使って運動不足を解消してあげることも大切です。
どうしても時間が取れないときは、家族や友人、ペットシッターなどを活用して猫が孤独にならないようにフォローしてあげましょう。
猫を迎える前に、触れ合う時間が取れるのかどうかしっかり考えてから飼うようにするようにしてくださいね。
まとめ
猫は単独行動を好みクールな性格をしていると思われがちですが、一緒に暮らす飼い主と触れ合う時間はとても大切です。
多頭飼いであれば猫同士でコミュニケーションを取ることができますが、飼い主としか触れ合う人がいないのであれば、しっかりと遊ぶ時間を取ってあげるようにしましょう。
飼い主と触れ合う時間が足りないと、想像以上に猫はストレスを抱えてしまいます。病気になる原因にもなりますので、猫とのスキンシップの時間を取れるよう工夫するようにしてくださいね。