1.上手に撫でる(触る)
愛猫に信頼してもらうには、前提条件として、ごはんやトイレ掃除など、毎日のお世が欠かせません。
よりいっそう親密な関係を目指すなら、触ったり、撫でたりするのがいちばんです。ただし、やみくもに触ればいいわけではありません。
猫には猫の気持ちのいい「ツボ」があります。それぞれ個体によって異なりますが、代表的なものは、背中や首すじ、おでこ、あごの下。
あとはタイミングと触り方がとても重要です。甘えてきたり、喉をゴロゴロ鳴らしたときが狙い目で、愛猫の様子を確認しつつ、毛並みに沿って、やさしく丁寧に撫でてあげてください。
そのうち、身体のどこを触ったら喜ぶのか、具体的なポイントもわかってきます。
調子に乗ってやり続けると、突然、ブチギレして、ときにカプッと噛まれたり、引っ掛かれたりすることもあるので、ほどほどに。しっぽを左右に忙しなく振り始めたら、「もういいよ!」のサインです。
ちなみに、この逆ギレ反応は「愛撫誘発性攻撃行動」と言われています。
2.こまめに話しかける
日常的に話しかけることも大切な秘訣です。猫は、「ごはん」や自分の名前など、簡単な言葉なら理解すると考えられています。声のトーンやニュアンスに加え、飼い主さんの前後の行動も意味をつかむうえで貴重な判断材料です。
聞き慣れた飼い主さんの声は、愛猫にとって日常の一部です。聞いていると安心します。「今日もかわいいね」「ありがとね」、何かの不注意で愛猫を困らせてしまったら、すかさず「ごめんね」。たまには、誰にも話せない悩みごとを打ち明けてもいいかもしれません。
話しかけるときに気をつけたいのは、決して大声を張り上げないことです。そんなことをすればたちまちびっくりさせてしまいます。
ちょっとしたコツは、いつもより高めのトーンで話すこと。猫は、男性よりも女性の声を好むとされているからです。穏やかな調子で話しかけると、愛猫もリラックスしてふるまってくれます。
3.よく遊ぶ
猫は、毎日の世話を率先してやってくれる飼い主さんが好きです。さらにグレードアップして、「大好き」になってもらうためには、こまめに遊んであげることが外せません。
狙いを定め、ダッシュして飛びかかり、獲物を捕まえる。「遊び」は、猫の狩猟本能を刺激するのにピッタリです。適度な運動にもなるため、ダイエットにも役立ちます。
猫じゃらしをはじめ、蹴りぐるみ、ボール、ラジコン、知育玩具など、おもちゃの種類はさまざまです。実際にいくつか試しながら、愛猫のいちばんのお気に入りを見つけてみてください。
遊ぶ際の注意点は、何度かに一度は獲物(おもちゃ)を仕留めさせてあげることです。そうすることで、達成感や満足感を得られます。
また、猫は瞬発力に優れている反面、持久力はあまりありません。長く続けているとバテてしまうので、疲れが見える前にさっと切り上げることも大切です。
飼い主さんが日頃から心がけていることは?
日本生活環境支援協会(アニマルコミュニケーション士資格検定を主催)のインターネット調査(※)によれば、愛猫との絆を深めるために飼い主さんが実践しているベスト3は、以下の通りになっています(複数回答可)。
- 1位:撫でる、触る 101人
- 2位:名前を呼ぶ 84人
- 3位:ごはんやおやつを与える 67人
この他にも、順に「大好きなおもちゃで遊ばせる」や「褒める」などが続きます。みなさんが日頃から試してみるものはあったでしょうか?
ちなみに、飼い主さんが愛猫との友好関係を実感できる場面別ベスト5は、次のような結果です(複数回答可)。
- 1位:甘えてきたとき 83人
- 2位:遊んでいるとき 77人
- 3位:ごはんをあげたとき 64人
- 4位:帰宅したとき 46人
- 5位:寝るとき 41人
猫飼いさんにとっては、どれも日頃のお世話が報われる「ご褒美」のような瞬間かもしれません。
※全国20~60代の男女103名に実施
まとめ
みなさんは愛猫との良好な関係を築けていますか?もし物足りないなら、日頃から話しかけ、上手に触れ合い、なおかつ、しっかりと遊んでみてください。きっと愛猫との距離がぐっと縮まるはずです。
今まで見たことがないような意外な一面も発見できるかもしれません。乞うご期待です!