1.夢を見ている
猫が寝言を言っているときは、夢を見ていることが考えられます。
飼い主さんと遊んでいる夢、獲物を追いかけている夢、美味しいものを食べている夢など、さまざまな夢があるでしょう。
猫は、人間と同じようにレム睡眠中に夢を見ると言われています。
1日に約16時間も眠る猫ですが、睡眠時間の約8割が、脳が活発に働いている状態で体は寝ている「レム睡眠」なのだそうです。
甘えるように喉を鳴らすこともあれば、「カカカっ」と獲物を見つけたときに発するような声を出す場合もあります。
足をピクピク動かしながら寝言を言っているときは、夢の中で獲物を追いかけているのかもしれません。
2.飼い主さんの声に反応している
猫が寝言を言う場合のほとんどがレム睡眠中ですので、飼い主さんの話し声に反応して返事をした可能性も考えられます。
眠りの浅いレム睡眠中であれば、聴覚は起きているときと同じように働いているので、飼い主さんの声はしっかりと猫に届いているのです。
寝ている最中でも飼い主さんの声に反応してくれたのであれば、愛おしさのあまり思わず抱きしめたくなりますよね。
しかし、健康的な毎日を過ごすためにも、猫にとって睡眠は大事なことですので、構いたい気持ちをグッとこらえて、そっとしておいてあげましょう。
3.違和感や不調を感じている
猫がリラックスした様子で寝言を言っているときは心配する必要はありませんが、その寝言が体調不良が原因である可能性もありますので、しっかりと見極めなければなりません。
猫は、とってもきれい好きな動物でもあるため、1日に何度も毛づくろいをします。
その際に飲み込んでしまった毛は、通常であれば便と一緒に体の外へ排出されるでしょう。
しかし、うまく便と一緒に排出できなかった場合は、口から毛玉を吐き出そうとします。
そのときに感じる吐き気が寝言のように聞こえることもあります。
猫の毛玉が消化器官にとどまって、嘔吐や便と一緒に体外へ排出できなくなると「毛球症」になる可能性もあるため注意が必要です。
そのような症状を予防するためにも、こまめにブラッシングをするなどの対策をすると良いでしょう。
他にも痛みや苦しさなどを感じて力が入ってしまい、鳴き声が漏れてしまっていることや小さなうめき声が聞こえている場合などが考えられます。その場合、注意が必要です。
4.てんかん
猫は、レム睡眠中に夢を見ながらピクピクと体を動かすことがあります。
しかし、寝言の声が大きい、突然大きく痙攣(けいれん)する、1分以上にわたって痙攣する、などの症状があらわれた場合は、「てんかん」の可能性も考えられます。
てんかんによる寝言や痙攣の場合は、口から泡を吹いたりよだれを垂らすこともありますので、注意深く観察する必要があります。
てんかんの発作がおさまると、一時的にぐったりはするものの、徐々にいつもの様子に戻ることがほとんどでしょう。
なかには、5分も経たないうちに何事もなかったかのようにケロッとしている猫もいるようです。
寝言の声が大きい、違和感のある痙攣が見られる、苦しそうな表情をするなど、猫に異変を感じた場合はかかりつけの動物病院に相談するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、猫が寝言を言う理由についてお話しいたしました。
愛猫が寝言を言う姿は、可愛くて思わず見惚れてしまいますよね。
夢で一生懸命何かを追いかけている様子が見て取れたり、リラックスしていることが伝わってくると、なおさら愛おしさが募るものです。
しかし、なかには病気が原因で寝言を言っている可能性もありますので、注意が必要です。
もしも、猫の寝言や、寝言以外にも何か普段とは異なる異変を感じた場合は、かかりつけの動物病院に相談すると安心です。