猫が「まばたき」をしているときのキモチ
猫の目は、瞬膜(いわゆる第3の瞼)によって潤いを保つことができるため、本来であれば、ほとんどまばたきの必要性がない動物です。
しかしながら、猫の目をじっくり観察すると、頻繁にまばたきをしている場合があります。このときの「まばたき」には、猫のどのようなキモチが込められているのでしょうか。
そこで今回は、猫が「まばたき」をしているときのキモチについて解説します。猫のまばたきの意味を理解して、よりスムーズなコミュニケーションがとれるようにしておきましょう。
1.アイコンタクトを取りたい
猫は日々、飼い主さんやそのご家族の何気ないやり取りを観察しています。その中で、アイコンタクトをすることでコミュケーションがスムーズにいくことを自然に学びます。
そして自らも真似るようになり、やがては「まばたき」を使って気持ちを伝えるようになるのです。
2.返事をしているよ
アイコンタクトを駆使するようになった猫は、人間からの呼びかけに応じる際に「まばたき」を使うようにもなります。
例えば「〇〇ちゃん」「おはよう」「美味しい?」などの声掛けに対してまばたきが返ってきた場合は、各々に対する返事をしていると言う意味合いになります。
これは、人間でいうところの頷く行為に似ているかもしれませんね。猫なりに相槌を返していると受け取ってあげましょう。
3.心を許しているよ
どことなく目を細めながらこちらを見ている場合は、微笑みながら挨拶をしています。
私達が警戒している相手に対して笑顔を見せないように、猫もこの行動が取れるのは信頼している相手のみです。つまり、飼い主さんに心を許しているからこそ、目元が緩むのです。
4.大好き♡
さらに興味深いことに、猫の「まばたき」は、その速度によっても伝えたい思いが変わります。
ふと目が合った瞬間、ゆっくりとしたまばたきをしてくることがあるでしょう。これは猫からのラブコール。つまり、飼い主さんに対して「大好きだよ」と言っているのです。
この仕草が見られたら、こちらも同様にゆっくりとまばたきを返してあげましょう。そうすることで、同じ気持ちであることを伝えることができます。
「まばたき」と「ウインク」の違いとは
猫の「まばたき」をしているときのキモチは主に上記のような内容ですが、それらとは異なり、片目のみを瞑っている場合は要注意です。
どこかウインクを彷彿とさせる仕草の背景には、目の痛みを抱えている可能性があります。特に多頭飼育をしているご家庭で見られた際は、よく目元を観察してあげましょう。
時々じゃれ合いの中で、相手の爪が当たってしまうことがあります。角膜が傷つき、炎症が起きている場合もあるので、一度診察を受けておきましょう。
仮に1匹のみだったとしても、油断はできません。顔を洗う過程で同様のアクシデントが起きる可能性があります。
まとめ
今回は、猫が「まばたき」をしているときのキモチについて解説しました。
特に愛情表現は、人間と猫の共通言語のような役割を果たすため、愛猫に対して積極的にしてみることをおすすめします。
ちなみに、ゆっくりとまばたきを繰り返す猫は、それだけ飼い主さんに対する愛が強いことになります。更には、「今日もそばにいてくれて安心」という意味合いが込められるため、信頼関係が良好だという証になるでしょう。
この記事を読んでいるそばで、愛猫が待機しているかもしれません。愛猫が顔を上げたら、その目の動きに注目してみてくださいね。