猫が大量に『よだれ』を…何かのトラブル?考えられる4つの原因 即受診してほしい場合も

猫が大量に『よだれ』を…何かのトラブル?考えられる4つの原因 即受診してほしい場合も

猫が大量によだれを垂らしているときに考えられるトラブルをご紹介します。口の中に問題があったり、中毒が原因だったりします。猫がよだれを垂らしていたらすぐに動物病院を受診してほしい場合もあります。

SupervisorImage

記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.口の中の病気

あくびをする猫

猫歯周病にかかっているとよだれが出る場合があります。よだれの他に、歯肉が赤い、出血している、口臭がひどい、ごはんが食べづらそうにしているなどの症状が見られます。歯周病が重度になると、頬に穴が開いて膿がでたり、顔が腫れたりすることもあります。痛みでごはんが食べられなくなってしまうこともあるのです。

歯周病は自然に治ることはありません。歯石の除去、炎症を抑えるための投薬、抜歯などの治療方法があります。猫の歯の状態によって治療方法がことなるので、猫の口の中で気になる症状がある場合は動物病院を受診しましょう。

2.熱中症

寝そべる猫

猫も熱中症になります。夏の閉め切った室内や車内など高温になる場所で熱中症になってしまう場合があるのです。熱中症になると、よだれを垂らしたり、粘膜が赤くなったりする軽度、吐き気やフラフラするなどの中度、意識がなくなる、高体温などの重度など重症度で症状が異なります。もし熱中症が疑われる場合は、室内や車内の温度を下げ、濡らしたタオルで猫をくるんで体を冷やし、動物病院に連絡をしましょう。

3.中毒

薬

猫にとって毒性のあるものを誤飲してしまった場合、中毒を起こすことがあります。飲み込んだものや量によって症状が異なることがありますが、すぐに処置が必要となる場合があります。すぐに受診をするよう心がけましょう。

何をどれくらい飲み込んだのか、飲み込んでからどれくらい経っているのかを動物病院で伝えましょう。

4.腎不全

顔だけ出す猫

腎不全でもよだれが出ることがあります。体内の毒素や老廃物を体の外に出す働きが弱まっているため、尿毒症を起こします。そのため気持ち悪さを感じていてよだれが垂れるようになります。嘔吐する、食欲が落ちてきた、痩せてきた、口臭がするようになったなどの症状がある場合は、早めに動物病院を受診してください。腎臓の機能は失われると回復することはありません。猫は腎臓の病気になりやすい動物です。定期検診を受けることが早期発見に繋がります。

まとめ

猫の口元

猫がよだれを垂らす病気をご紹介しました。猫はうれしいときやリラックスしたとき、緊張したときによだれを垂らすことがありますが、病気が原因でよだれが出てしまう場合もあります。特に熱中症や誤飲などで中毒を起こしている場合はすぐに処置が必要となります。よだれが出ていると気づいたら早めに動物病院に相談しましょう。

スポンサーリンク