1.口の中の病気
猫歯周病にかかっているとよだれが出る場合があります。よだれの他に、歯肉が赤い、出血している、口臭がひどい、ごはんが食べづらそうにしているなどの症状が見られます。歯周病が重度になると、頬に穴が開いて膿がでたり、顔が腫れたりすることもあります。痛みでごはんが食べられなくなってしまうこともあるのです。
歯周病は自然に治ることはありません。歯石の除去、炎症を抑えるための投薬、抜歯などの治療方法があります。猫の歯の状態によって治療方法がことなるので、猫の口の中で気になる症状がある場合は動物病院を受診しましょう。
2.熱中症
猫も熱中症になります。夏の閉め切った室内や車内など高温になる場所で熱中症になってしまう場合があるのです。熱中症になると、よだれを垂らしたり、粘膜が赤くなったりする軽度、吐き気やフラフラするなどの中度、意識がなくなる、高体温などの重度など重症度で症状が異なります。もし熱中症が疑われる場合は、室内や車内の温度を下げ、濡らしたタオルで猫をくるんで体を冷やし、動物病院に連絡をしましょう。
3.中毒
猫にとって毒性のあるものを誤飲してしまった場合、中毒を起こすことがあります。飲み込んだものや量によって症状が異なることがありますが、すぐに処置が必要となる場合があります。すぐに受診をするよう心がけましょう。
何をどれくらい飲み込んだのか、飲み込んでからどれくらい経っているのかを動物病院で伝えましょう。
4.腎不全
腎不全でもよだれが出ることがあります。体内の毒素や老廃物を体の外に出す働きが弱まっているため、尿毒症を起こします。そのため気持ち悪さを感じていてよだれが垂れるようになります。嘔吐する、食欲が落ちてきた、痩せてきた、口臭がするようになったなどの症状がある場合は、早めに動物病院を受診してください。腎臓の機能は失われると回復することはありません。猫は腎臓の病気になりやすい動物です。定期検診を受けることが早期発見に繋がります。
まとめ
猫がよだれを垂らす病気をご紹介しました。猫はうれしいときやリラックスしたとき、緊張したときによだれを垂らすことがありますが、病気が原因でよだれが出てしまう場合もあります。特に熱中症や誤飲などで中毒を起こしている場合はすぐに処置が必要となります。よだれが出ていると気づいたら早めに動物病院に相談しましょう。