愛猫との「賃貸住宅」暮らすときに起こり得るトラブル
『猫は家につく』とよく言われますが、その家が持ち家か賃貸かによって、飼い主側の事情は少々変わってきます。
最近のペットブームも相まってか、「ペット可」の「賃貸住宅」は目に見えて増えています。しかし、賃貸であるからこその気軽さと同時に予想外のトラブルが起きてしまうことも。
そこで今回は、愛猫との「賃貸住宅」暮らすときに起こり得るトラブルについて解説します。これから愛猫と一緒に「賃貸住宅」に住もうと検討している方はぜひ確認しておきましょう。
1.においのトラブル
猫は体臭はほとんどしませんが、排泄物のにおいは強いと言われています。そのため、トイレを片付けるまで時間があくとにおいが部屋中に広がり、そのにおいがご近所に迷惑になってしまうことがあるのです。
使用済みの猫砂やペットシーツなどをゴミの日まで庭やベランダ等に置いておくと、そのにおいが近隣に流れて迷惑となっている可能性もあります。
2.ご近所トラブル
ペット可の賃貸住宅でも、ご近所には猫が苦手な人がいる場合もあります。
そのため、通院等で外に連れ出したりする場合は、猫をキャリーに入れて運ぶようにしましょう。
また、庭やベランダ等で愛猫のブラッシングをすると、抜け毛が風にのってご近所に運ばれてしまうことがあります。
ご近所の洗濯物などに抜け毛が付着してしまうとトラブルになりますので、くれぐれも注意が必要です。
3.契約違反や退去時の費用
賃貸時の条件が「ペット可」となっていても、ペットの種類や頭数が決められています。
実際『犬は可でも、猫は不可』の賃貸住宅もあるのです。そのような物件で勝手に猫を飼ったり、頭数を増やしたりすると契約違反となり、猫を飼うのをやめるか、退去するように言われることがあります。
ちなみに、「ペット可」の賃貸住宅は、退去する際の費用が高額になりやすいです。猫のおしっこのシミ、爪で引っかいた跡、部屋全体に残ったにおいなどを修繕する必要があるからです。
退去時に余分な出費をしたくないのであれば、つねに家中の異常に気が付いてすみやかに対処しなくてはいけません。
大家さんやご近所とモメないための心得
大家さんやご近所とのトラブルは、それだけで大きなストレスとなります。ましてや、トラブルが発生したからといってあちこち転居していると、今度は愛猫に大きなストレスがかかってしまうことも。
せっかく縁あって愛猫とともに入居した「賃貸住宅」ですから、少しでも大家さんやご近所とモメずに長く住んでいたいですよね。
そのためには、飼い主として心得ておくべきポイントがあります。
猫トイレはこまめに掃除をして、においが漏れにくい袋やゴミ箱を使用するのがおすすめです。
入居した時点で、近隣に猫を飼っていること、鳴き声等で迷惑をかけるかもしれないことをお伝えしておくこともいいでしょう。
さらに、入居時の契約はたとえ面倒でもしっかりと漏らさず確認しておきましょう。途中から猫を飼い始めたり、頭数を増やしたりする場合は管理会社に連絡を入れる必要があります。
なお、「ペット可」の物件であっても、退去時の費用は高額になると思っておいた方がいいでしょう。家賃の2~3ヵ月分が相場と言われています。
まとめ
今回は、愛猫との「賃貸住宅」暮らすときに起こり得るトラブルについて解説しました。
愛猫と賃貸住宅で暮らす場合、においやインテリア破損などのトラブルが起こる可能性があります。
また、契約違反にならないように契約内容をよく確認しておくことも大切です。
愛猫と楽しく暮らすために、どんな対策をすべきかをしっかり考えておいた方がよさそうです。