1.ケーブルを噛んでしまう
よくあるトラブルとして、ケーブルを噛んでしまうことが挙げられます。
猫はもともと動くものや紐状のものが大好きであり、パソコンに接続されている複数のケーブルは猫の興味を刺激します。じゃれたり噛んだりしている間にケーブルを断線させ、そのままパソコンを使用不能にしてしまうことがあるのです。
さらに悪いことに、導線がむき出しになったケーブルは、感電事故を引き起こすリスクもあります。感電は、軽い痛みを感じる程度から、口の中のやけど、内臓や筋肉の損傷などさまざまな症状があり、最悪の場合は意識不明になることもあります。
猫がケーブルを噛まないようにするには、ケーブルにカバーをつけたり、ひとまとまりにして箱に収納するといった工夫が必要です。パソコンの故障だけでなく、猫の命をおびやかすことにもなりかねないため、ケーブルの安全対策を徹底しましょう。
2.猫の毛が入り込んでパソコンが壊れてしまう
猫の毛がパソコンに入り込むことで、パソコンが故障することがあります。
パソコンは内部の熱を逃がすために、冷却ファンを使って空気を循環させています。しかしその過程で、周囲の空気と一緒に猫の毛も吸い込んでしまうのです。
冷却ファンに猫の毛が絡みつくと冷却機能が低下します。パソコン内部を冷却できなくなると、パソコンの安全機能が働き、勝手にシャットダウンしたり、最悪の場合はハードウェアが損傷するケースも考えられます。
対策としては、パソコンの通風口をこまめに掃除することです。エアダスターで猫の毛やほこりを飛ばしたり、掃除機で吸ったりすることで、パソコンを故障から守ることができます。
3.小物を誤飲してしまう
パソコン周辺にある小物を猫が誤飲してしまうことがあります。
たとえばSDカード。SDカードは、写真や動画・音楽などさまざまなデータを保存できるため、使っている方も多いと思います。特にマイクロSDは、縦11mm、横15mmほどの大きさしかなく、猫の口に簡単に入ってしまう大きさです。
いくら小さいからといって、食べ物でないものを飲み込んでしまえば、猫の体に悪影響がでかねません。もし誤飲する瞬間を見たり、飲み込んだ恐れがある場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。
ほかにも、ワイヤレスイヤホンや小型のUSBなども要注意です。パソコン周辺に限らず、猫の口に入りそうなものは出しっぱなしにせず、片付けるようにしましょう。
そもそも猫がPCやキーボードに乗る理由は?
ここまでは、猫が起こしがちなパソコントラブルについて解説してきましたが、そもそもなぜ猫はパソコンに乗りたがるのでしょうか?理由は主に3つです。
一つ目の理由は、パソコンの近くがあたたかいから。ディスプレイの裏やキーボードの上は熱を持つことが多いため、猫にとっては快適な場所となります。もし作業の邪魔でなければ、そのまま見守ってあげてください。
二つ目の理由は、マウスの動きに反応しているからです。マウスを動かすとカーソルが動きますが、猫は本能的にその動きを追ってしまいます。画面にじゃれつくこともあるため、爪で傷がつかないように対策をした方がよいかもしれません。
三つ目の理由は、飼い主さんの気を引くためです。画面ばかり見つめている飼い主さんに「自分のこともかまって!」と催促をしているのです。少しだけでも遊んであげることで、猫は満足してパソコンから下りてくれますよ!
まとめ
猫が起こしがちなパソコントラブルを3つご紹介しました。
パソコン周辺にはケーブルや小物類など、猫の興味を刺激するものがいっぱいです。ついついじゃれたり噛んだりして、パソコンを故障させてしまうこともあるかもしれません。また感電や誤飲などにより愛猫の命を危険にさらす可能性もあります。
もし猫がパソコンに乗りたがる場合は、安全対策をほどこし、猫に危険がおよばないようにしてください。愛猫を守るのはもちろん、パソコンも故障しないように守ってあげましょう。