1.スコティッシュフォールド
スコティッシュフォールドはスコットランド発祥の猫種で、折れ曲がった耳がトレードマークです。そしてこの愛らしい折れ耳が、人気の理由のひとつとなっています。
なお日本では圧倒的な人気を誇り、アニコム2024年最新版の人気猫種ランキングによると、スコティッシュフォールドが「16年連続一位」なのだとか…!
大きな丸い目と丸形の頭が特徴的な顔立ちで、とてもかわいらしいたたずまいが魅力のスコティッシュフォールド。丸々とした肉付きのよい体をもち、可愛らしい見た目に加え、力強さもうかがえます。
性格は温厚で落ち着いており、騒がしい環境は好まない傾向です。大人しい性格なので、初めての人でも飼育しやすいと言われる猫種です。
2.混血種
混血種とは、異なる品種の親から生まれた猫のことを指します。純血種とは異なり、複数の種類が混ざり合った血統の猫です。
混血種の人気も非常に高く、わたしが勤めていた動物病院でも混血種がもっとも多かったと記憶しています…。
混血種の猫にはさまざまな組み合わせがありますが、一般的には地域猫やノラ猫にみられる(和猫×洋猫)といった種類が多いでしょう。保護される野良猫などは、ほとんどが混血種ですね。
混血種の魅力は、なんといっても一匹一匹が個性的で特徴的な容姿や性格を持つことです。
毛並みの模様や色合い・目の形状・体型などがユニークで、性格も賢く人懐っこいものから、気まぐれで野生的なものまでさまざまです。
純血種ならではの典型的な特徴はありませんが、むしろ個性的で珍しい容姿が人気の理由のひとつともいえます。
また純血種とは異なり、遺伝子疾患(遺伝的に親からもらう特定の疾患)を持ちあわせていないため、病気になりにくく、平均寿命も長いという特徴も魅力です。
3.マンチカン
マンチカンは、短い足が特徴の猫種です。1944年にアメリカで発見された比較的新しい猫種で、遺伝的な突然変異によって短い足が生まれたとされています。
その愛らしい姿は、まるで犬のダックスフンドのような愛らしさから「ダックフィートキャット」の愛称でも親しまれており、日本ではとくに人気の猫種です。
短い足は一見「猫らしい動き」ができないのでは?と思われがちですが、日常生活に困ることはなく、ジャンプも木登りもできます。そして、ちょこまか動き回る姿がなんとも可愛らしいです。
またマンチカンの魅力は、その可愛らしい外見だけでなく、フレンドリーで社交的な性格にもあります。
というのも、マンチカンは活発で遊び好きで、家族とのコミュニケーションを楽しむのが得意。陽気でエネルギッシュな性格で、飼い主をメロメロにさせる猫だからです。
4.ラグドール
ラグドールは、その穏やかで温和な性格と、柔らかく豊かな被毛、美しい見た目が特徴的な猫種です。
ラグドールという名前は、抱いても無抵抗な様子が、まるでぬいぐるみのようだったことから「ラグドール(ぬいぐるみ人形)」と名付けられたのだとか…。
優雅な見た目の猫ですが、実は大型の猫(成猫で4.5~9kg)で、筋肉質のたくましい体つきをしているのです。そして美しすぎるルックス、とくにその大きく美しい青い瞳がまばゆいほどの「美」を表現しています。
被毛は長毛でしっとりとしており、触り心地が非常に柔らかいのが特徴です。
そしてラグドールの最大の魅力は、その穏やかで友好的な性格にあります。家族や他のペットとの関係を大切にし、初対面の人に対してもおおらかな様子をみせたり。非常に飼育しやすいとされる猫種のひとつです。
5.アメリカンショートヘア
言わずと知れた人気猫種アメリカンショートヘアは、その名の通りアメリカ生まれの短毛種の猫で、「アメショ」の愛称が有名です。
筋肉質な体つきと大きめの頭部が特徴的で、しっかりとした骨格とたくましさをもちます。
被毛は短めで手入れが簡単なのが魅力のひとつ。光沢のある質感と硬めの手触りで、毛色はさまざまありますが(カラーは80種類以上)、アメショらしいシルバータビー模様がもっとも人気です。
性格は遊び好きで活発、そして物おじしないところが大きな長所です。子供のいる家庭でも、問題なく飼育できると言われています。好奇心も旺盛で運動能力も高く、ネズミとりハンターの一面をもってます。
まとめ
日本で人気の高い猫種は、それぞれ独自の魅力を持っています。
アメリカンショートヘアのシマ模様や活発な性格、スコティッシュフォールドのキュートなルックス、ラグドールの温厚な性格と優雅な風格、そして混血種の「みんな違ってみんないい」など。
こういった魅力が、多くの人々に愛される理由となっています。
そして今回紹介しなかったどんな猫種にも、魅力的な特徴は必ずあるもの。ぜひ飼い主として、愛猫の、愛猫だけの特別な魅力をみつけてみてくださいね。