猫が『ウロウロ歩きながら鳴いている』ときのキモチ6選 何か気になることでも?

猫が『ウロウロ歩きながら鳴いている』ときのキモチ6選 何か気になることでも?

猫がウロウロ歩きながら鳴いている様子を目撃した経験はありませんか?この行動は、飼い主にとって不安や疑問を抱かせることがありますが、一見奇妙な行動にもきちんと理由があるのです。そこで今回は、猫がウロウロしながら鳴く行動の気持ち6つについて、解説します。猫の飼い主さん必見の内容です。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫が鳴きながらウロウロ歩く6つの理由

歩きながら鳴く黒猫

1.ストレスを解消したいよ~!

猫はストレスを感じると、落ち着きのない行動をとることがあります。ウロウロ歩きながら鳴くのは、そのひとつの症状かもしれません。

環境の変化や飼い主の気まぐれ、通院などがストレスの主な原因です。

なるべくストレスフリーな環境を用意し、スキンシップをとったりひとりの時間を大切にしてあげたりして猫がリラックスできるようサポートしてあげましょう。

2.欲求を満たしてほしいよ~!

猫は「ごはん」「トイレの清潔」「遊び」「スキンシップをとりたい」といった欲求があって、その欲求が満たされないと、飼い主にアピールするためにウロウロ歩きながら鳴くこともあります。

たとえばごはんの時間が遅れると執拗に鳴きながらウロウロすることで、「ごはんをくれ」「おやつがほしい」とアピールしてきたり、遊び相手がいなくて退屈してしまう猫は、飼い主を探してウロウロ歩きながら鳴いたり。

また帰宅時などのタイミングでウロウロしながら鳴くのは、「撫でてほしい」「構ってほしい」というサインであったり。

このように、猫がウロウロ歩きながら鳴く背景には「欲求不満」があることも考えられます。

3.体調不良なの~!

猫は体調が悪いときに普段とは違った行動をとることがあります。というのも痛みでじっとしていられなかったり、声が出てしまうからです。

そしてウロウロ歩きながら鳴くのは、そういった痛みやストレスを訴えているサインかもしれません。同じ場所で立ったり座ったりを繰り返す場合も、痛みや泌尿器、呼吸器の不調の可能性があります。

しかしこのような状況になっているということは、痛みや苦しみを伴う明らかな不調が猫を襲っている可能性が高いので、早めに獣医師に相談するのをおすすめします。逆に強すぎる痛みの場合は、隠れて全く動かなくなる場合もあるので、いつもと明らかに様子が違う場合は動物病院を受診しましょう。

4.飼い主を呼びたいの!

猫はウロウロ歩きながら鳴くことで、飼い主の注意を引こうとしています。これは猫なりの「呼び方」で、飼い主の存在を確認したり、何か訴えたいことがあるときにこの行動をとるのです。

とくに猫が一人でいることが長く続き寂しくなると、ウロウロしながら鳴いて「さびしいよ」「ナデナデして」と訴えてきます。飼い主の気づきと関わりを求めているのでしょう。

5.発情しているからだよ~

猫は発情期になると、ウロウロしながら鳴くといった特有の行動をとります。これは生理的な欲求から来る本能的な行動で、メスはオスを、オスはメスを求めて鳴いてまわります。

猫の発情期は春から夏にかけてがピーク。室内飼育の猫は決まった発情期がないこともありますが、この時期になると室内で飼育されている猫も、窓の外に向かって「ナーナー」と大きな声で鳴きながらウロウロする様子がみられることが多いです。

避妊や去勢手術をした猫にはほとんど見られませんが、そうでない猫は春や夏の暖かい季節に決まってウロウロしながら鳴き、交尾相手を探し求めます。

6.意味なく鳴いてしまうの!

猫も高齢になると認知症を患うケースがあり、認知症を発症するとウロウロしながら、意味もなく鳴く猫もいます(無駄鳴き)。

また認知症の猫は、時間や場所の感覚が鈍くなり、夜中に徘徊したり、家具にぶつかったりするといった異常な行動がみられ、トイレの場所が分からなくなったり、飼い主を認識できなくなったりする場合も珍しくありません。

そしてこれらの原因によって、猫は不安を感じウロウロしながら鳴いてしまうこともあるのです。

もし猫が高齢になってからこのような様子がみられたら、認知症のサインかもしれません。

また、認知症以外にも脳の病気によって行動に変化が現れることがあります。明らかに行動が変わってきた場合は早期に動物病院で相談しましょう。

まとめ

鳴いているスコティッシュフォールド

猫がウロウロ歩きながら鳴く理由はさまざまで、一概に「コレ」とは言えませんが、何かしらのメッセージを伝えようとしている可能性が高いでしょう。

ただしほかの症状が見られたり、触られるのを極度に嫌がったりなどの様子が見られたら、SOSのサインかもしれません。早めに獣医師に相談しましょう。

そして飼い主は日頃の猫の様子を観察し、その行動の意味を汲み取れるようになるのが大切!猫の気持ちに気づくことで、より良い関係を築くことができるはずです。

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