『猫=寝子』猫の睡眠にまつわる豆知識4選 なぜあんなに長い時間寝るの?

『猫=寝子』猫の睡眠にまつわる豆知識4選 なぜあんなに長い時間寝るの?

猫が「寝子」と呼ばれているのは、猫が非常によく眠る動物であることに由来しています。一日のほとんどを睡眠に費やしている猫は、なぜ長い睡眠時間が必要なのでしょうか。ここでは、猫の睡眠にまつわる豆知識を4つご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.猫の睡眠時間は長い

ヘソ天でバンザイしながら寝ている子猫

一般的に『猫の一日の睡眠時間は約15時間から20時間ほどで、平均すると約16時間の睡眠をとっている』と言われています。

とくに、好奇心旺盛な子猫は遊びながら体を動かすため、長い睡眠をとって体力を回復させることがとても大切です。子猫は成猫よりもたくさん眠ることで、成長ホルモンが分泌され、健康な体作りをしているのです。

2.睡眠サイクルが特殊

寝ている猫と目覚まし時計

人間の場合、深い眠りと浅い眠りのサイクルを一晩に交互に繰り返していますが、猫の場合は『2つの睡眠状態が人よりも細かい周期で訪れる』という特徴があります。

夕方から活発に動き出す猫は「夜行性」のイメージがあるかと思いますが、実際は「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」です。

明け方と日没直後が最も元気なため、猫が寝る時間は、昼間と夜中に集中していることが多くなります。

3.眠りが浅い傾向

疲れた表情で寝ている猫

猫は、人と比べると眠りが浅い傾向にあります。その理由は、外敵から自分の身を守るために周囲の状況を警戒し、把握しようとするからです。

猫が目を閉じて寝ているように見えても、近くで物音がしたり名前を呼ばれたりしたらすぐに目を覚ますことができます。

猫も眠りが浅いときは夢を見ることがあると考えられるため、「前足が動く」「ひげをピクピクさせる」というような可愛らしい様子を見せることもあるでしょう。

4.寝る場所に強いこだわりがある

タワーの上で幸せそうに眠る猫のアップ

睡眠時間が長い猫は、寝る場所に強いこだわりをもっています。猫によって好みはあるものの、温かい場所や高いところを好んで寝ることが多いでしょう。

猫が睡眠をとりやすい寝床として挙げられるのは、「日差しが差し込む窓辺」「キャットタワー」「背の高い家具の上」「冷蔵庫の上」などを好んで選びます。周囲を見渡せる高い場所は、身の安全を確保することができるので、よりリラックスした状態で眠ることができるのでしょう。

他にも、自分のニオイがついた爪とぎや専用のベッドがあると、猫の定位置としてお気に入りの寝床となりやすいです。

まとめ

万歳して眠っている猫

今回は、猫の睡眠にまつわる豆知識について解説しました。

猫ならではの特徴的な睡眠が「猫=寝子」と呼ばれる理由となっています。

睡眠時間が長い理由として、いざという時にすぐさま動けるように体力を温存しておくことだったり、睡眠サイクルが短くて眠りが浅かったりすることが、猫の睡眠時間に大きく関係しているようです。

猫が安心して眠るためには、室温を気にかけたり、静かで安全な場所を提供したりしてあげることが大切です。飼い主として、愛猫の快適な睡眠をサポートしてあげたいですね。

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