1.猫の睡眠時間は長い
一般的に『猫の一日の睡眠時間は約15時間から20時間ほどで、平均すると約16時間の睡眠をとっている』と言われています。
とくに、好奇心旺盛な子猫は遊びながら体を動かすため、長い睡眠をとって体力を回復させることがとても大切です。子猫は成猫よりもたくさん眠ることで、成長ホルモンが分泌され、健康な体作りをしているのです。
2.睡眠サイクルが特殊
人間の場合、深い眠りと浅い眠りのサイクルを一晩に交互に繰り返していますが、猫の場合は『2つの睡眠状態が人よりも細かい周期で訪れる』という特徴があります。
夕方から活発に動き出す猫は「夜行性」のイメージがあるかと思いますが、実際は「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」です。
明け方と日没直後が最も元気なため、猫が寝る時間は、昼間と夜中に集中していることが多くなります。
3.眠りが浅い傾向
猫は、人と比べると眠りが浅い傾向にあります。その理由は、外敵から自分の身を守るために周囲の状況を警戒し、把握しようとするからです。
猫が目を閉じて寝ているように見えても、近くで物音がしたり名前を呼ばれたりしたらすぐに目を覚ますことができます。
猫も眠りが浅いときは夢を見ることがあると考えられるため、「前足が動く」「ひげをピクピクさせる」というような可愛らしい様子を見せることもあるでしょう。
4.寝る場所に強いこだわりがある
睡眠時間が長い猫は、寝る場所に強いこだわりをもっています。猫によって好みはあるものの、温かい場所や高いところを好んで寝ることが多いでしょう。
猫が睡眠をとりやすい寝床として挙げられるのは、「日差しが差し込む窓辺」「キャットタワー」「背の高い家具の上」「冷蔵庫の上」などを好んで選びます。周囲を見渡せる高い場所は、身の安全を確保することができるので、よりリラックスした状態で眠ることができるのでしょう。
他にも、自分のニオイがついた爪とぎや専用のベッドがあると、猫の定位置としてお気に入りの寝床となりやすいです。
まとめ
今回は、猫の睡眠にまつわる豆知識について解説しました。
猫ならではの特徴的な睡眠が「猫=寝子」と呼ばれる理由となっています。
睡眠時間が長い理由として、いざという時にすぐさま動けるように体力を温存しておくことだったり、睡眠サイクルが短くて眠りが浅かったりすることが、猫の睡眠時間に大きく関係しているようです。
猫が安心して眠るためには、室温を気にかけたり、静かで安全な場所を提供したりしてあげることが大切です。飼い主として、愛猫の快適な睡眠をサポートしてあげたいですね。