チャーミングな呼び名の模様2選
1.全然悪者に見えない…!「泥棒ひげ柄」
鼻の下から口まわりにかけて、人のひげのように広がるポイント模様には「泥棒ひげ柄」という呼び名がつけられています。
そもそも泥棒ひげは、日本の古い漫画やキャラクターによって定着したイメージと言われています。
しかし、猫の場合はまったく悪者に見えず、むしろ可愛らしいと感じることでしょう。
「〇〇ひげ柄」という呼び名がつけられたものは他にもあり、「ちょびひげ柄」「アゴひげ柄」の2つが挙げられます。
2.縁起がよさそうな「ハチワレ」
額から目にかけて「八の字」に広がっている特徴的な模様には「ハチワレ」という呼び名がつけられています。
昔は漢字で「鉢割れ」と解釈され、縁起が悪いと受け止められていたこともありました。
しかし現代ではそれが逆転し「末広がり」と解釈されるようになり、縁起がよいと言われています。
ハチワレと言ったら、白黒の猫をイメージする方もいるかもしれませんが、キジトラや三毛などの場合でも、ハチワレになる猫もいます。
ちなみに、大人気のキャラクター「ちいかわ」にも「ハチワレ」と呼ばれるキャラクターが登場しますが、その正体は「猫」ではないようです…!
古代エジプトが由来?気になる呼び名の模様2選
3.ステキな呼び名!「クレオパトラ・ライン」
「クレオパトラ・ライン」とは、目のキワからすっと伸びているライン模様につけられた呼び名です。
ステキな呼び名ですが、実は、古代エジプトが由来になっているのを知っていますか?
諸説ありますが、クレオパトラが、そのライン模様の美しさに魅了され、メイクに取り入れたのが由来なのだそうです。
彼女が猫を可愛がっていたのは有名な話で、なかでも「アビシニアン」を寵愛していました。
クレオパトラ・ラインの入り方は、猫によって個性さまざまで、下向きに伸びていたり、ラインが複数あったりしますので、よく観察してみましょう。
4.定番のトレードマーク「スカラベ・マーク」
額に入っているM字模様には「スカラベ・マーク」という呼び名がついています。
この呼び名もまた、前述したクレオパトラ・ラインと同様に、古代エジプトが由来になっています。
古代エジプトでは、猫とスカラベ(別名:フンコロガシ)を大切にしていました。
猫は、ネズミなどを駆除する能力が認められ、人と同様に「ミイラ」として埋葬されるほど重宝されていたようです。
一方スカラベは、エジプト神話に出てくる太陽神「ケプリ」と同じように神として崇められていました。
このような歴史的背景から、猫の額に入っているM字模様は「スカラベの脚」に見立てられ、いつしか「スカラベ・マーク」という呼び名がつけられました。
まとめ
猫の模様は「顔まわり」だけをみても、個性の豊かさが感じられます。
見た目の特徴からつけられた「泥棒ひげ柄」「ハチワレ」の呼び名は、とてもチャーミングです。
一方「クレオパトラ・ライン」「スカラベ・マーク」は、古代エジプトが呼び名の由来になっています。
世界三大美女のクレオパトラまでも魅了するとは、猫の魅力は計り知れません。
そんな猫の模様には、古代エジプトの歴史が刻まれていると言ってもよいのではないでしょうか?