愛猫のケアに『シャンプータオル』が役立つ4つのシーン 使う頻度や選ぶポイントは?

愛猫のケアに『シャンプータオル』が役立つ4つのシーン 使う頻度や選ぶポイントは?

人にとって入浴したりシャワーを浴びたりする習慣は、健康的な生活の維持に欠かせない習慣です。それは動物にとっても同じですが、大抵の猫は体や被毛が濡れることを嫌うため、シャワーは飼い主と猫の双方にとって苦痛なケアであることが多いです。そこで上手に使いたいのが「シャンプータオル」です。そこで今回は、愛猫のケアに「シャンプータオル」が役立つシーンについて、使う頻度や選ぶポイントと合わせて解説します。

愛猫のケアに「シャンプータオル」が役立つシーン

シャンプータオルで背中を拭かれる猫

ペットの飼い主向けサイトを運営している製薬会社が会員向けに行ったアンケート調査では、『定期的にスキンケアをしている』という犬の飼い主さんが75%だったのに対して、猫の飼い主さんは59%しかいませんでした。

スキンケアの内容は、犬は1位が「シャンプー(537名)」、2位が「ブラッシング(497名)」、3位が「動物病院の受診(261名)」だったのに対し、猫は1位が「ブラッシング(343名)」、2位が「シャンプー(152名)」、3位が「動物病院の受診(85名)」でした。

犬と比べると、猫のシャンプー実施率の低さが分かります。

なお、長毛種の猫は、毛球症や皮膚炎などの対策として1〜2ヵ月に1度程度のシャンプーが必要ですが、完全室内飼いの短毛種であれば基本的にシャンプーの必要がないことが、シャンプー率の低さの原因でしょう。

しかし、たとえ短毛種の猫であっても、何らかの事情で汚れてしまうことはあるでしょう。そんな場合の強い味方が、「シャンプータオル」です。使い捨て可能なウェットティッシュのように、すぐに取り出せてすぐに使える便利なペット用グッズです。

そこで今回は、愛猫をケアする際に「シャンプータオル」が役立つシーンや、選び方のポイントを具体的にご紹介します。

1.やっぱり全身をきれいにしてあげたい

短毛種の猫も、棚の上に上がったり家具の裏や下に潜り込んだりと、埃まみれになることがあります。そんな場合は、やはり全身をきれいにしてあげたいと思う飼い主さんも多いはずです。

そのような場合、シャワータオルで全身を優しく拭いてあげることで、シャワーよりも少ないストレスで、愛猫の体についた埃や皮脂汚れを落とすことができます。

2.汚れた部分だけはきれいにしてあげたい

下痢などで肛門周辺が汚れてしまった、嘔吐で口の周辺が汚れてしまった、あごの下に黒いぶつぶつ(アクネ)ができてしまったなど、汚れている部分だけをきれいにしてあげたい場合があります。

そのような場合も、シャンプータオルの出番です。汚れた部分をシャワータオルで優しく拭くことで、ついた汚れや埃、余分な皮脂などを取り除き、さらに保湿効果も期待できます。

3.換毛期の毛球症を予防したい

換毛期は抜け毛の量がとても多くなり、短毛種でも毛球症になりやすいです。シャワータオルは体表に残っている抜け毛を絡め取ることができるため、飲み込む抜け毛の量を減らすことができます。

換毛期は、短毛種でもこまめなブラッシングと共に、シャワータオルで全身を拭いてあげるとよいでしょう。

4.体温調節のサポートをしたい

人は暑くなると全身の汗腺から汗を分泌し、蒸発する際の気化熱を利用して体温を下げます。しかし猫の場合、汗を分泌できる汗腺が鼻と肉球にしかありません。

そのため、夏の暑い日に水分を含んだシャワータオルで全身を拭いてあげることで、体温を下げるサポートをしてあげることができます。

「シャンプータオル」を選ぶポイント

顔を拭かれる猫

猫は体や被毛が濡れることを嫌がりますが、体を押さえつけられて拘束されることも嫌います。シャンプータオルの方が実際のシャンプーよりもストレスが弱いとは言え、やはりやりすぎは禁物です。

また、やり過ぎは必要以上に皮膚の皮脂を取り除いてしまう可能性も否定できません。

そのため、シャンプータオルを行う頻度は、長毛種の場合はシャンプーの頻度と同じく1〜2ヵ月に1度程度、短毛種の場合は「ニオイや汚れが気になったとき」という程度で良いでしょう。

また、拭いた後の体を猫が舐めても安全なもの、かつ猫が嫌がらないものを選ぶことが大切です。

ここからは、愛猫のために「シャンプータオル」を選ぶポイントについて解説します。

猫用製品であること

猫の皮膚や被毛の性質は、人や犬とは異なります。人や犬用の製品を選ぶことで、かえって愛猫の皮膚トラブルを引き起こす可能性がありますので注意しましょう。

猫に安全で低刺激な成分であること

安全性のためには、皮膚に低刺激なアミノ酸系や植物由来の成分のものがおすすめです。

また、猫がグルーミングで被毛を舐める場合もあるため、猫にとって危険な成分である合成界面活性剤などを含んでいない製品を選ぶことも大切です。

無香料や微香性であること

人にとっては良い香りでも、猫には香りがきつすぎて嫌がられる場合があります。

そのため、できれば「無香料」、最低でも「微香性」のシャンプータオルを選ぶことをおすすめします。

まとめ

タオルに包まった猫

今回は、愛猫のケアに「シャンプータオル」が役立つシーンと、使う頻度や選ぶポイントについて解説しました。

猫専用に開発され、安全性が確保され、猫が嫌がるニオイのしないシャンプータオルを選べば、水を嫌う猫にも少ないストレスでスキンケアをすることができます。

特にシャンプーの必要がないと言われている完全室内飼いの短毛種であっても、全身が汚れたり、部分的に汚れたりすることがありますし、夏の暑いときに体温を調節する手助けになることもあります。

愛猫が特に水嫌いの場合は、今回解説した「シャンプータオル」を上手に活用し、愛猫のための清潔な環境と健康的な生活の維持に役立てましょう。

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