猫の『長毛種・短毛種』お世話が違う3つの点 健康管理に欠かせないポイントとは

猫の『長毛種・短毛種』お世話が違う3つの点 健康管理に欠かせないポイントとは

猫の「長毛種」と「短毛種」では、毛の長さや毛質、抜け毛の量などが異なるため、お世話の仕方に違いがあります。それぞれの猫がもつ毛の特徴と、どのような健康管理に気をつけたらいいかを詳しく解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫の「長毛種・短毛種」でお世話が違う点

ブラッシングされる猫

長毛種の猫は「毛が長くお手入れが欠かせない」、短毛種の猫は、「毛が短く毛玉ができにくい」という特徴をそれぞれもっています。

同じように暮らしていても、毛の長さによっては被毛が汚れやすかったり絡まりやすかったりするため、お世話に少し違いがあります。

そこで今回は、猫の「長毛種・短毛種」それぞれのお世話が違う点について解説します。

1.被毛のブラッシング方法

長毛種の猫だけでなく、意外にも短毛種の猫でもブラッシングは必要になります。ただし、使うブラシの種類やブラッシングの仕方はそれぞれ異なります。

長毛種は、ピンの長いスリッカーブラシを使って余分な被毛を取り除いてあげましょう。

一方短毛種の猫は、皮膚を傷めないようにラバーブラシやピンの短いスリッカーブラシを使って適度にブラッシングしてあげましょう。

2.被毛のブラッシング頻度

長毛種と短毛種では抜け毛の量が異なるため、お手入れのブラッシング頻度が変わります。

長毛種は、毛が長いのでホコリや汚れによって絡まりやすいです。そのため、毎日必ず1~2回はブラッシングが必要になります。

短毛種の場合、週に2~3回程度のブラッシングしてあげることが理想的です。

3.毛のシャンプーやカット

長い毛をもつ猫は背中やお尻、脇などに毛玉ができやすいです。また、お尻まわりが排泄物で汚れてしまうこともありますので、トリミングやカットを適度に行わなければならないときがあります。

猫種によっては毛の長さに加えて、「シングルコート」「ダブルコート」と呼ばれている毛の生え方が異なります。一種類の被毛で構成されているシングルコートとは違い、上毛と下毛の二重構造のダブルコートをもつ猫は、暑さに弱く抜け毛が多いといった特徴があります。皮膚トラブルが起きた時などはシャンプーでのお手入れが必要になることもあるでしょう。

健康管理に欠かせないポイント

トリミングされた毛の隣に横たわる長毛種の猫
  • 適切な栄養を摂取する
  • 定期的なブラッシング
  • 部屋に落ちた抜け毛の掃除

毛のお手入れに加えて、栄養バランスがとれた食事を与えることも皮膚や被毛、体の健康維持に重要なポイントになります。どちらも美しい毛並みを保つために食事から適切な栄養を摂取しましょう。

長毛種と短毛種どちらも換毛期は抜け毛がいつも以上に増えます。体についた被毛を多く飲み込んでしまうと毛玉が上手く吐き出せなくなってしまうリスクがあるため、毛の長さにかかわらず、状況に応じてブラッシング頻度も増やしてあげましょう。

絡まっている状態でシャンプーを行うと、毛が乾いたときに毛玉ができてしまうこともあります。普段から余分な被毛を取り除くようにブラッシングを行うことが大切です。

まとめ

ブラッシングされる長毛種

猫の「長毛種・短毛種」では、毛の特徴が異なるため、お世話の仕方に違いがあります。

猫の快適な生活を守るためには、栄養バランスを考えた食事の提供や毛の長さに適したブラシを使って定期的なお手入れ、抜け毛のお掃除を行うことが大切です。

長毛種と短毛種の猫、それぞれに合った健康管理のポイントを意識して愛猫の健康をサポートしてあげたいですね。

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