ちび猫ちゃん、いらっしゃい♡子猫の『お迎えから1歳まで』のやることリストと、ベストなタイミング

ちび猫ちゃん、いらっしゃい♡子猫の『お迎えから1歳まで』のやることリストと、ベストなタイミング

初めて猫を迎える場合、その多くは子猫であることが多いのではないでしょうか。生後8週齢以降の子猫を迎えるのが一般的ですが、場合によっては生まれてすぐの保護猫を迎え入れるというケースもあるかもしれません。子猫を家に迎え入れてから1歳を迎えるまでの間にやらなければならないことと、そのタイミングをご紹介します。

生後0〜1ヵ月齢のやることリスト

生まれたばかりの子猫と母猫

生まれた直後の体重は100g程度で、1日につき10〜15gずつ体重が増えていきます。約1週齢で目が開きますが、まだ見えてはいません。

しかし、やがて耳が聞こえ始め、ニオイなどを頼りによちよち歩きができるようになります。約2週齢で目が見え始め、乳歯も生え始めます。3週齢になると、自力で排泄や爪の出し入れができるようになります。

さらに4週齢になると、体重は400〜600g程度になり、この後の4週間で体重は2倍近くにまで増え、性別の見分けがつくようになります。キトンブルーだった瞳の色が本来の色に変わり、視力・聴力共に安定します。

さらに、体温調節ができるようになり、38℃程度で安定します。乳歯がほぼ生え揃い、しっかりと歩けるようになります。

やることリスト

生後0〜1ヵ月齢のやることリスト

  • 0ヵ月齢の間は38℃程度に温めたミルクを、哺乳瓶で数時間おきに飲ませる
  • 1ヵ月齢からは離乳食に切り替え
  • 毎日の体重測定
  • 排泄の介助

なお、0ヵ月齢の間にミルクを飲ませるタイミングは以下の通りです。

  • 生後0〜10日目まで:2〜3時間おき(40〜80ml/1日)
  • 生後10〜20日目まで:3〜4時間おき(60〜80ml/1日)
  • 生後20〜30日目まで:4〜6時間おき(80〜100ml/1日)

また、 子猫用のフードを子猫用のミルクやお湯でふやかしましょう。

排便を促す場合は、ぬるま湯で湿らせたガーゼで肛門の周囲を優しくさすります。

なお、子猫の体重の停滞や減少、下痢や嘔吐などが見られたら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。 

注意事項

成長期なので、とにかく順調に体重が増加していくことが大切です。

4週齢を過ぎると、旺盛な好奇心のために思いもよらない場所に入り込んでしまうため、行動にも注意が必要です。

生後2ヵ月齢のやることリスト

好奇心旺盛な子猫

生後8週齢以降の子猫を迎え入れるケースが一般的です。

体重は500g〜1.2kg程度になっており、これまでほどではないにしろ、日々成長し続けてこの後の4週間で約1.5倍にまでなります。

乳歯は完全に生え揃い、身体能力はほぼ成猫と同等になります。好奇心が旺盛で、興味が惹かれる物はすぐに触ったり口に入れたりするため、注意が欠かせません。

やることリスト

生後2ヵ月齢のやることリスト

  • 子猫用のフードを、1日に4〜8回に分けてしっかりと食べさせる
  • 高い場所にも移動できる環境を整える
  • ぐっすり眠れる環境を整える
  • 生後8〜9週齢を目安に健康診断とワクチン接種を受けさせる

この月齢では、成長と遊びに大量のエネルギーを消費するため、しっかりと食べさせましょう。

高い場所にも移動できるような環境を整えつつ、戸棚や冷蔵庫の上を開放できない場合は、キャットタワーの設置を検討しましょう。

とにもかくにもこの時期は、たっぷり遊んでぐっすり眠れる生活をさせることが大切です。

注意事項

子猫の行動範囲は常に片付け、ケガ、事故、誤飲の原因になりそうな物は手が届かないところに保管しましょう。

また完全室内飼いでも、感染症の予防は必要です。初めてのワクチン接種は1回では終わりませんので、動物病院と相談しながら適切なタイミングで受けさせましょう。

生後3〜7ヵ月齢のやることリスト

爪とぎをする子猫

生後12週齢で体重は800g〜1.8kg程度となり、この後の4週間で約1.3倍になります。生え揃った乳歯が徐々に抜け始め、8ヵ月齢までの間に永久歯に生え変わります。また爪とぎを始めるようになります。

生後16週齢で体重は1.2〜2.4kg程度となり、この後の4週間で同じく約1.3倍になります。メスの場合、早いケースではこの頃に発情を迎えることがあります。

生後20週齢で体重は1.5〜2.5kg程度となり、この後の4週間で約1.2倍になります。力がついてくるため、噛まれると痛みを感じるようになり、布類やマットなどを食いちぎることもあります。

生後24週齢で体重は2.0〜3.5kg程度となり、この後の4週間で約1.1倍になります。乳歯の生え変わりで歯茎がむず痒くなり、さまざまな物をかじります。オスは、生後5〜6ヵ月齢で精巣が発達していきます。

生後28週齢で体重は2.0〜4.0kg程度となり、この後の4週間で約1.1倍になります。

やることリスト

生後3〜7ヵ月齢のやることリスト

  • 生後3ヵ月齢を迎えたら、爪とぎを設置する
  • 歯茎のむず痒さ対策として「噛むおもちゃ」を与える
  • 初回発情を迎える前に避妊・去勢手術を検討する

注意事項

子猫の体格にあった大きさや固さで丈夫な「噛むおもちゃ」を与え、噛んで良いものといけないものを教えましょう。

避妊手術前に発情を迎えてしまった場合は、初回発情がおさまった後で手術を行いましょう。なお、近くに発情したメスがいることでオスの発情が促されます。未手術のオスとメスの猫を多頭飼育している場合は、注意しましょう。

避妊・去勢手術を行った後は、ホルモンの関係で性別を問わず太りやすくなります。「太らせない」という観点での栄養管理が必要です。

生後8〜12ヵ月齢のやることリスト

歯ブラシにじゃれる子猫

生後32週齢で体重は成猫の80%程度になり、大型猫種を除き、成長はほぼ横ばいに近くなります。永久歯がほぼ生え揃います。避妊手術をしていないメスの多くは、この時期に初回発情を迎えます。

生後36週齢でほぼ成猫と同じ体重になり、生後51週齢で大型猫種以外の猫は成長が止まります。

やることリスト

生後8〜12ヵ月齢のやることリスト

  • 乳歯遺残の確認
  • 食事コントロールによる体重管理
  • 体格に合わせて寝床やキャリーバッグ、トイレなどを買い替える

この時期に乳歯が抜けずに永久歯と二重に生えている場合は、動物病院に相談しましょう。

注意事項

今まで美味しそうに食べていたフードを、急に食べなくなることがあります。

このような場合、好みの味や食感のフードを複数見つけておき、適度な間隔で入れ替えるようにすると、食べ飽きを防止できます。

まとめ

手のひらに抱かれる二匹の子猫

今回は、「お迎えから1歳まで」の子猫の成長段階に応じて、必要なやるべきこととベストなタイミングについて解説しました。

共通して言えるのは、日頃から愛猫の様子をよく観察し、食べ方や体重の変化、排泄の様子などをきちんと把握しておくことです。

また、1年の間で子猫は急激に成長します。気になることを気軽に相談できる動物病院を見つけておきましょう。

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