愛猫のおもちゃ選びのポイント4つ 子猫、老猫…猫の状態によっても使い分けたほうがいい?

愛猫のおもちゃ選びのポイント4つ 子猫、老猫…猫の状態によっても使い分けたほうがいい?

猫は遊ぶことが大好き。飼い主がおもちゃを使って遊んであげることは、猫とのよいコミュニケーションになったり、運動不足の解消にも役立ちます。しかし、猫のおもちゃは種類がありすぎて、どれを選んであげるべきか、迷ってしまいますよね。ここでは、猫のおもちゃの選び方をご紹介します。

SupervisorImage

記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.基本は「狩りの本能をくすぐるおもちゃ」

猫じゃらしをくわえて引っ張る猫

猫はもともと狩りをする動物です。遊びには狩りの真似事を取り入れると、本能が刺激されます。

おすすめなのは、猫じゃらしです。棒タイプや釣り竿タイプなど種類があり、パーツも鳥の羽根やネズミを模したもの、リボンになっているものなど様々です。愛猫の好みを見つけてみましょう。

小動物の動きを模して、小刻みに動かしたり、マットの下から出し入れしたり、鳥が飛んでいるように空中で動かすと喜びます。

高齢猫の場合は動きが激しいとついて来ることができません。猫の様子を見ながら、ゆっくりめに動かしてみましょう。あまり高い所へは誘導しないようにします。段差を利用する場合は、ジャンプせずに登れる高さまでにして下さいね。

猫じゃらしで遊ぶ際、最後は猫に捕まえさせてあげて下さい。猫が「獲物を捕まえられた!」という達成感を得ることができます。

2.安全で丈夫なことが大事

おもちゃを抱えて寝転がる猫

遊んでいるうちに猫がケガをしないよう、おもちゃは壊れにくいものを選ぶことも大切です。

細かいパーツが取れやすいものも誤飲の危険性があります。紐やリボンも噛み千切って飲み込んでしまう恐れがあるため、注意が必要です。

そのため、一人で遊ばせずに飼い主さんと一緒に遊ばせるようにするなどの対策も有効です。

カラフルなおもちゃも、有害な塗料が使用されているものがあります。

3.高齢猫には「潜って遊べるトンネル」

トンネルの中の猫

高齢になると、猫も動きが鈍ってきます。おもちゃで誘っても食いつきが悪くなるでしょう。

そんな高齢猫には、走り回るよりも、トンネルに潜るなど静かな遊びがおすすめです。時にはトンネルの中の猫と一緒に遊んであげて下さい。トンネルの外から、猫じゃらしを動かしてあげると、喜んでじゃれることがあります。獲物を待ち伏せするスタイルの狩りをしてきた猫にとって、よい刺激になること間違いなしです。

さらに高齢猫には、抱えて蹴って遊べるぬいぐるみタイプのおもちゃ「蹴りぐるみ」もおすすめです。高齢猫だけでなく、噛み癖のある猫や気性の荒い猫にも向いています。猫が抱えやすいよう、体の大きさにあった蹴りぐるみを選んであげましょう。

4.子猫には「噛んで遊べるぬいぐるみ」

おもちゃをかじる子猫

好奇心旺盛で、どんなものでもおもちゃにして遊んでしまうのが子猫です。飼い主の手にもじゃれついたり噛みつくことがあるでしょう。特に乳歯が生え変わる時期には、何でも噛んでしまいます。

噛み癖をつけないためにも、手を使って遊ばせるのはやめて下さいね。そのかわり、噛んでもいいおもちゃを与えてみてはいかがでしょうか。くわえやすい大きさと形状のぬいぐるみがおすすめです。

まとめ

人が持つおもちゃを仰向けて取ろうとする猫

猫にとって、遊びはとても重要な意味を持ちます。ひとりで遊ばせるだけでなく、一緒に遊んであげることも大切です。

猫には持久力がないため、長時間遊ぶ必要はありません。毎日少しずつ、猫との時間を楽しみながら絆を深めていきましょう。

スポンサーリンク