猫も『トリミングサロン』を利用できる?メリット・デメリットやサロン選びのポイント

猫も『トリミングサロン』を利用できる?メリット・デメリットやサロン選びのポイント

猫もトリミングって必要なの?そもそもトリミングしてもらえるの?と思っている飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。結論から言うと、猫のトリミングをおこなっているサロンもありますし、必要な猫もいます。今回は、トリミングが必要な猫とは、トリミングのメリットとデメリット、サロンの選び方について詳しく紹介します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫のトリミングサロンの必要性と利用について

シャンプー中の猫

トリミングサロンは、犬や猫の被毛をカットしたり、シャンプー、爪切り、耳掃除、肛門腺絞りなどのお手入れをおこなってくれるペット専門の美容室と考えると良いでしょう。

利用するペットのほとんどは犬で、猫にとってトリミングサロンは必ずしも必要なものではありません。

しかし場合によっては、猫もトリミングサロンでプロの手を借りたほうが良いこともあります。

たとえば長毛種は毛がもつれやすく、手入れが行き届かないと簡単に毛玉ができてしまいます。そのままの状態で放置するとさらに毛が絡んでフェルト状になり、皮膚病を引き起こすことも。

長毛種は、毛玉を見つけたら無理にほぐしたり、切ったりしようとせずにプロにお願いしたほうが良いでしょう。

なお短毛種は、定期的なシャンプーや被毛のカットは必要ありませんので、トリミングサロンの必要性は低いです。

ただし、猫はシャワーの音やバリカンの音を苦手とする子が多く、一般のトリミングサロンでは受けてくれるところと難しいとされるところがあります。事前に確認することをおすすめします。

猫をトリミングするメリットとは?

バリカンで毛を刈られる

トリミングサロンでトリミングをするメリットはいくつかあります。

被毛や皮膚の清潔を保てる

トリミングのメリットは、なんと言っても猫の皮膚や被毛を清潔にできることでしょう。シャンプーとカットだけではなく、耳掃除や爪切りなど総合的にお手入れをしてもらえます。

安全にお手入れができる

思わぬ怪我を防ぐこともできます。猫の皮膚は薄くて伸びるため、毛玉を切ろうとして皮膚まで切ってしまう事故が少なくありません。その点プロなら安心してお任せできるでしょう。

病気の早期発見につながる

トリミングサロンでは、お手入れをおこなう際に猫が痛がる場所や皮膚の状態にも注意を払います。その際に飼い主さんが気づいていなかった皮膚の異常が見つかり、病気の早期発見につながることもあります。

猫をトリミングするデメリットとは?

寝ころんでいる猫と抜け毛

トリミングサロンにはメリットがある一方で、以下のようなデメリットがあります。

ストレスになってしまう

猫は縄張り意識が強く、知らない場所や人に対して不安や恐怖を感じてしまう場合があります。そのような猫にとっては、家の外(縄張りの外)に連れ出されることがストレスになってしまいます。

シャンプー嫌い、ドライヤーの音が苦手という猫も多く、トリミング自体も大きなストレスになってしまう可能性があるでしょう。

トリミング中の怪我や事故のリスクがある

プロにお願いすることで、安全にお手入れができるというメリットもありますが、プロと言えども絶対はありません。

犬よりも猫のほうがトリミング中の事故が多いと言われており、過去にはしっぽの一部を切り落としてしまう事故が発生しています。

猫のトリミングサロンの選び方は?

ブラッシングされている猫

猫のトリミングサロン選びのポイントは次のとおりです。

  • 猫に慣れているトリマーがいる
  • カウンセリングが丁寧である
  • 料金が明確である
  • 通いやすい場所にある

すべてのトリミングサロンが猫の扱いに慣れているとは限りません。むしろ慣れていないサロンのほうが多いでしょう。そのため、事前に猫に慣れているトリマーが在籍しているか確認してください。猫専門のトリマーが在籍しているサロンが理想です。

またカウンセリングで猫の性格や健康状態、希望などをしっかりと確認してくれるサロンが安心です。そのほかにも、料金が明確で通いやすい場所かなどにも注意しましょう。猫のトリミングで、思いがけず高額な請求をされてしまったケースもあるからです。

まとめ

サマーカットされた猫

猫は自分で被毛をなめてお手入れをしますので、基本的にトリミングは不要です。しかし長毛種でお手入れが行き届かず毛玉ができてしまった、高齢であまり毛づくろいをしなくなってしまったなど、必要が生じる場合もあります。そのようなときは、無理はせずにプロにお願いしましょう。

動物病院では獣医師が立会いのもと、鎮静をかけてトリミングや毛刈りを行うこともあります。

しかし、猫にとって知らない場所で知らない人にお手入れをされるのは、大きなストレスになってしまいます。毎日のブラッシングをおこなうなど、できるだけ自宅でお手入れできるように努力することも大切です。

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