猫が「ものを落としたくなる」理由
猫はよくものを落とします。高い棚の上の荷物や本をなぜか下に落とします。花の飾ってある花瓶や植木鉢なども平気で落とします。また、そのようなシーンが映された動画をSNSやTV等でよく見かけることもありますよね。
では、なぜ猫はものを落とすのでしょうか。
1.伝えたいことがある
猫がテーブルや棚に置かれたものを落としたら、飼い主さんが音に気づいて来ることを猫は理解しているのです。
飼い主さんに遊んでもらいたい、飼い主さんにトイレを掃除してもらいたい、飼い主さんといっしょにあっちの部屋に行きたいなど、飼い主さんを呼ぶためにものを落としている場合があります。
もしかすると、ものを落とす前に飼い主さんに向かって鳴いたり、飼い主さんを見つめてアピールしているのに気づいてもらえず、気を引くためにしかたなくものを落としている、ということも考えられます。
2.学習している
猫は好奇心旺盛な動物です。特に若い猫はいろいろなことに興味を持ち「ものを落とすとどうなるのか」ということを体験して学習していると言われています。
猫はじーっと見て観察していることが多いです。ものを落として、その後どうなるのか目で追っている場合は、猫なりに学習している可能性があります。
我が家の年少の猫も、飲み物が入ったコップを置いておくと落としてしまうことがありますが、遊んでいるというよりも「これが何なのか調べたい」という気持ちが強いようです。
3.退屈だから
家の中は安全ですが、外と比べて刺激が少なく、退屈している猫もいると言われています。
猫は退屈だと寝て過ごすこともありますが、ものを落として刺激を得ようとすることもあるのです。
猫は狩りをする動物なので動くものを見るのが大好きです。ものを落として、その様子を眺めて楽しんだり、落としてからじゃれて遊んだりしているようです。
猫が「ものを落としたくなる」場合の対処法とは
猫がものを落とすからといって、やりたい放題にさせるわけにはいきません。しかし、猫にものを落とさないようにしつけることも至難の業。
そこでここからは、猫がものを落としたくならないようにするべき対処法について解説します。愛猫にものを落とされて困っている場合は、ぜひ試してみてくださいね。
壊されて困るものは片付ける
猫に落とされると困る大事なものは、猫がいるスペースに置くのはやめましょう。物理的に落とせるものが猫の手の届く場所に存在しなければ、そもそも落とされて困る事態にはなりません。
日常的に使うものであれば落とされても困らないものに交換したり、多少手間はかかりますが、使うときだけ取り出して、普段は棚や引き出しにしまうなど、片付けておくことをおすすめします。
また、包丁やガラス製品など、危険なものもケガを防ぐために、猫がふれられない場所に片付けるようにしましょう。
猫の不満を解決する
遊び足りない、退屈な時間が長いことが理由でものを落としてしまう場合は、飼い主さんと遊ぶ時間や回数を増やしてみましょう。
おもちゃや遊び方が気に入らなくて十分に遊べていない場合もあります。いろいろなおもちゃを試したり、猫の狩猟本能を刺激するようにおもちゃを動かしてみましょう。
また、トイレ掃除をこまめに行なったり、スキンシップを増やしたりすることもしてみましょう。
まとめ
今回は、猫が「ものを落としたくなる」理由について解説しました。
猫にものを落とされると、ものが壊れて後片付けが大変だったり、ケガをして危険な場合があったりします。
大事なものや危険なものは片付けて、猫がなぜものを落としてしまうのか、その理由を考えて対処してあげましょう。