1.ライフステージに合わせたフードを選ぶ
猫はライフステージによって必要な栄養素や栄養の量が異なります。
キャットフードを選ぶ際は、愛猫の年齢に合うキャットフードを選びましょう。
生後1年くらいまでの「成長期」の子猫は、骨や筋肉など体の基礎を作る重要な時期になります。
成猫の2~3倍のエネルギーが必要とされる時期ですが、子猫は一度に食べられる量が少ないため、少量でもカロリーや栄養が豊富な子猫用のフードを選ぶと良いでしょう。
1歳~シニア期までの期間は、子猫期と比べると成長が緩やかになります。
そのため、高カロリーで栄養価の高い子猫用のフードを与え続けると、肥満になる可能性がありますので、成猫用のフードに変更しましょう。
成猫用のキャットフードは、子猫用のフードと比べるとカロリーが抑えられており、健康維持をサポートする栄養素が豊富に含まれているのが特徴です。
シニア期に突入した猫は、運動量の低下など加齢による変化があらわれ始めるので、体調の変化に対応したシニア猫用のフードがおすすめです。
また、病気のリスクが高まる時期でもありますので、健康維持をサポートする栄養が多く含まれたフードや、シニア猫ならではのお悩みに特化したフードを選ぶと良いでしょう。
2.お悩みに合わせた機能性キャットフードを選ぶ
機能性キャットフードとは、猫の健康を保つ目的として栄養素などに配慮したフードを指します。
毛玉をよく吐く猫や肥満気味の猫のためだけでなく、毛並みや毛艶が良くなるフードや体臭を抑えるフードなど、猫の健康のお悩みに合わせたフードが多数存在します。
猫の健康で気になることがある場合は、機能性キャットフードを選ぶと良いでしょう。
ただし、機能性キャットフードは、療法食と異なり病気の治療や予防ができる効果はなく、あくまでも健康維持のサポートを目的としています。
3.原材料を見て選ぶ
猫は肉食動物ですので、肉や魚などの動物性タンパク質を多く摂る必要があります。
肉類にはタンパク質が多く含まれており、筋肉や血液、皮膚、被毛、臓器など、猫の体を作るために必要な栄養素が豊富に含まれています。
タンパク質を構成するアミノ酸の中でも、猫にとって重要な栄養素である「必須アミノ酸」は、体内で作ることができないため、食事から摂取しなければなりません。
魚介類は、タンパク質をはじめとしたDHAやEPAを含む脂質、ミネラルやビタミンなど、猫の健康に欠かせない栄養素を豊富に含んでいるため、キャットフードの主な原料として使用されることの多い食材です。
これらを踏まえたうえで、キャットフードを選ぶときに注目していただきたいのが、パッケージに記載してある原材料や栄養成分です。
原材料の表示は、配合量の多いものから順番に記載されているので、キャットフードを選ぶ際は、是非チェックしてみてください。
「牛、鶏、七面鳥」などの肉類や「マグロ、カツオ、サーモン」などの魚類が、パッケージの「原材料」欄の一番初めに記載されていることが好ましいと言われています。
4.猫の好みに合わせたフードを選ぶ
キャットフードには、さまざまな大きさや形状、香りや食感などのフードが存在します。
猫によって食べやすいフードや食い付きが良いフードは異なりますので、猫の反応を見ながら色々なフードを試して好みのフードを見つけてあげてくださいね。
猫はこだわりが強く好き嫌いがハッキリしている子が多いため、いくら栄養バランスが整っていても、好みに合わないフードだと全く食べてくれないことも少なくありません。
フードを食べてくれないと元も子もありませんので、猫が喜んで食べてくれるフードを選ぶことは、キャットフード選びで大事なポイントのひとつになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、キャットフード選びのポイントについてお話しいたしました。
キャットフードは毎日食べるものであり、猫の健康に大きな影響を与えます。
猫の年齢や健康状態、好みに合わせたキャットフードを選ぶことが重要です。また、いずれの種類を選ぶにしても、基本はお水とキャットフードだけで猫に必要なあらゆる栄養素を補える「総合栄養食」を与えるようにしましょう。
愛猫に最適なキャットフードを選んで、毎日の健康をサポートしてあげてくださいね。