猫のマイクロチップとは?
猫のマイクロチップとは、猫の皮下に埋め込むことができる小さな電子タグのことです。長さは約8mm、直径は約1.4mmで円筒型をしています。
マイクロチップには、猫の識別番号や飼い主の情報などが記録されており、専用のリーダーで読み取ることができます。
マイクロチップは、猫が迷子になったり、災害や事故で離ればなれになったりしたときに、飼い主と再会できる可能性を高めるためのものです。
2022年6月に改正された動物愛護法により、犬猫のマイクロチップの装着・登録が義務付けられるようになりました。
猫のマイクロチップで知っておきたい3つのポイント
猫にマイクロチップを装着する前に、知っておきたいポイントをまとめました。
1.マイクロチップの装着タイミング
猫のマイクロチップは、生後4週齢頃から装着できるとされています。
皮下注射のように、首の根元の皮膚の下に注射器で埋め込みます。注射が苦手な猫に装着する際は、局所麻酔を使用する動物病院もあるようです。
装着するタイミングは、猫の健康状態や獣医師の判断によりますが、避妊去勢手術など全身麻酔手術の際に一緒に行うことが多いです。
なお、ブリーダーやペットショップで購入した猫には、すでにマイクロチップが装着されており、その場合には飼い主の「変更登録」という手続きのみ必要となります。
2.マイクロチップの費用
マイクロチップの装着は、動物病院で獣医師が行います。装着にかかる費用は、動物病院によって異なりますが、約数千円〜1万円ほどです。
猫のマイクロチップ装着は、ペット保険の適用範囲によって異なります。一般的には、マイクロチップ装着は治療⾏為とは認められないため、保険適用にならないことが多いです。
しかし、一部のペット保険では、マイクロチップ装着で保険料が割引になる場合もあります。ご自身のペット保険の契約内容を確認するか、保険会社にお問い合わせください。
3.マイクロチップ装着後は登録手続きが必要
動物病院で獣医師にマイクロチップを装着してもらったら、獣医師から「マイクロチップ装着証明書」を受け取ります。この証明書には、⼊れたマイクロチップの情報や猫の個体情報などが記載されています。
この書類を受け取ったら、環境省が運営する「犬と猫のマイクロチップ情報登録」サイトにアクセスし、必要事項を入力して登録を行います。登録にかかる手数料は300円です。登録が完了すると「登録証明書」をダウンロードできます。
この証明書は、万が一猫が迷子になり保護された際、飼い主の情報と照会する時に必要になるので、大切に保管してください。
まとめ
今回は猫のマイクロチップについて、装着タイミングや費用・手続きなどを解説しました。
毎年、迷子猫は数多く保健所に収容されており、飼い主が見つからない猫には悲しい結末が待っています。
大切な家族の一員である猫のために、万が一に備えてマイクロチップの装着と登録をおこないましょう。
マイクロチップ事態にGPSのように場所を特定する機能はありませんが、保護先で情報を読み込んでもらうことで、再会できる確率がぐんと上がります。