私と猫の出会い
お腹をすかせていた子猫
その猫ちゃんと出逢ったのは、ある公園でした。お腹をすかせて寄ってきた猫ちゃんを家に連れて帰りました。
すぐに、ペット用のミルクと缶詰を食べさせるとあっとゆうまにたいらげました。猫ちゃんを飼う予定で準備をしていましたので、これは運命!と思いこの猫ちゃんを飼うことにしました。
家族として一緒に暮らすようになってから、半年がたった頃、やっと家にも慣れてくれて、テリトリーも構え、立派に留守番もしてくれるようになりました。
人や犬も大好きな性格の猫
この猫ちゃんはわんちゃんのことが好きでした。きっと、飼われていた家にわんちゃんがいたに違いありません。窓から眺めることのできる範囲にいる近所のわんちゃんたちに興味津々です。
大きな犬が通っても動じません。猫ちゃんは、個性の強い猫ちゃんでした。宅配便屋さんがくると喜んで飛んでいっていました。人が大好きで、遊びに来た人達に好かれていました。
猫が脱走…そして事件が
そんなある日、宅配便屋さんがきて、扉を開けた隙に、猫ちゃんが出てしまい行方不明になりました。私たちは、一生懸命に探していましたが、見つからなかったのです。
尻尾が裂かれ大出血をして帰ってきた
3日後によろよろしながら帰ってきました、そのしっぽは血に染められていたのです。すぐに、獣医さんに診ていただきました。
尻尾が残せなければ安楽死
するとしっぽがカギ裂きにされていたらしく、しっぽを、切ることになりました。尻尾を切る手術が始まりましたがしばらくすると獣医さんから、「あと数ミリ残せなかったら安楽死しかないです。」と宣告されました。私たちは、泣きましたが、一生懸命に助かるようにと祈りました。
無事に手術は成功!
一時間後、なんとかしっぽを残せたと獣医さんから伝えられました。これで安楽死から逃れることができて本当にホッとしました。
私たち家族は抱き合って喜びました。面会に行くとまだ麻酔が効いてよく眠っていました。その寝顔に、早く退院できるように頑張ろうねと語りかけてその日は帰りました。
次の日も、また次の日も面会に行って勇気づけて帰る日々が続きました。二週間後に退院できました。傷の消毒は通いましたが、猫ちゃんが日に日に元気になっていくのがわかりました。
傷は癒せたがトラウマが残る…
すっかり治るまでは、2ヶ月ほどかかりましたが、残ったのがトラウマでした。まず、金属音が怖いらしくカギの音を聞くたびに逃げていきました。
そんな日々が続きましたが一年すると穏やかな顔になり、カギの音にも怖がらないようになりました。色々ありましたが、無事に困難を克服することができました。
まとめ
私たちは猫ちゃんを通して、生きることの勇気を学んだり、諦めないことの大切さを教わりました。
一時は、安楽死の覚悟もしなければならず、すごく辛かったです。でも、なんとか頑張って元気になってくれて、ほんとうに有り難かったです。猫ちゃんは、本当に痛くて辛くて恐怖だったろうに、と思うと後悔がのこりました。
猫がいきなり家から脱走をすると思わぬ事故に巻き込まれ最悪命を落としかねません。飼い主は愛猫のためにも脱走を防止させる対策や脱走をしてもすぐに見つけられるような対策を取らないといけませんね。