1.親猫だと思っている
ほとんどの猫は、生後2カ月~3カ月ほどで新しい家族のもとに受け入れられるため、実の親猫とずっと一緒に暮らせることは少ないはずです。そんな背景から、猫はお世話をしてくれる飼い主さんのことを親猫だと思っているという説もあります。
猫が飼い主さんの顔の近くで寝るとき「親猫だと思って甘えたい」という心理が働いていることがあります。母猫に守られて安心して眠りたいという気持ちから、寄り添って寝るのです。
猫は縄張り意識の強い動物なので、大好きな飼い主さんの横は自分の居場所だと思っていることも。また他の猫に対して「この人は自分のもの」とアピールしたい場合もあるようです。
猫が顔の横で寝てくれたときは、猫のジャマをしないていどに優しく触れて、あとはそっとしておいてあげましょう。
ただし、実際に子猫の場合は、顔の近くとはいえ要注意。まだか弱い子猫をつぶしてしまったり窒息させてしまったりする懸念もあるので、一緒に寝るのは生後5カ月以上過ぎてからにしましょう。
また、猫は相手を選ぶので、甘えたいからといって誰でも良いわけではありません。顔の横で寝る場合は最上級に「信頼できる相手」です。顔の横で寝ることは、猫からの親愛のサインと受けとってよいでしょう。
2.守りたい
顔の横に寝ているのに、猫が背中やおしりを向けていることはありませんか。
背を向けられると「拒否されている?」と思う人もいるかもしれませんが、これは逆。猫にとって、背中を許すということはこの上なく信頼している証です。「安心して背中を任せられる」といったところでしょうか。
しかも背中を向けて寝る場合、猫が飼い主さんを守っているという説もあります。外敵だけではなく、他の猫から自分のポジションを取られないように見張るという意味もあるようですよ。
枕を取られたときの対策
愛猫がいつも同じベッドで添い寝することに慣れている場合、うっかり人間用枕を取られて困ってしまうことがあります。
そんなときは、あらかじめ枕元に猫用のベッドを置いてみましょう。また飼い主さんの頭を乗せたい場所に、あらかじめぬいぐるみを置いておく、という工夫も効果があります。
とはいえ、用意した猫用ベッドには入らず枕の上に乗りたがる猫も多いのも現実。その場合は、少々手間がかかりますが新しい枕を購入しましょう。残念ながら新しい方の枕を猫が使ってしまう可能性が高いので、猫が飽きるまでは新品を猫に譲ります。
その他、大きさや長さのある枕に換えることで、飼い主さんも猫も一緒に寝ることを可能にする、という方法もあります。
まとめ
猫が「顔の横で寝てくれる」ときのキモチは、基本的にはポジティブなものがほとんどです。
しかし、中には「飼い主さんの寝相が悪いから、顔の横が一番安全だと感じている」などというキモチの場合もあるようです。
なお、猫と一緒に眠るのはとても幸せな時間ですが、注意点もあります。
愛猫のノミやダニの対策や定期的な爪切り、おしりの汚れやヨダレをこまめにチェックして清潔に保つなど、猫のボディケアをきちんと行うことが大切です。また、シーツや枕カバーをこまめに洗濯しておくことで、両者にとって安心安全な環境で一緒に眠れるように心掛けましょう。