1.食事の問題
猫に黒いニキビができてしまうのは、アレルギー体質の子の場合、食事の内容が適切ではないことが原因のひとつとなり得ると言われています。
アレルゲンの含まれるフードを食べていたりすると、皮膚コンディションが悪化し、あごニキビができてしまうことがあります。
この場合の対処法としては、アレルゲンの含まれない食事を与えるようにしましょう。総合栄養食を選ぶようにすると、栄養バランスがとれるため猫の食事管理がしやすくなります。
主食を中心におやつはなるべく控え、お水を好きな時に飲める環境にしてあげましょう。
2.あごの下が汚れている
猫のあごニキビは、あご周辺の皮膚や被毛が清潔ではないときに発生するリスクが高まります。猫の口元は毛づくろいがしにくいため、食べカスや汚れが付着したままになっているとニキビも発生しやすいです。
他にも、毎日ご飯を食べている猫の食器や水飲みボウルが不衛生な場合は細菌が繁殖している状態ですので、猫が食器に口をつけることで菌が移り、あごニキビを増やす原因となります。
そのため、猫が普段口をつける食器類は小まめに洗い、清潔な状態を保つことが大切です。
また、猫の口周りは汚れていることもあるため、定期的にペット用のウエットシートで優しく拭いてあげるといいでしょう。
3.ストレスを抱えている
猫が精神的な負担を感じて体調を崩すと、皮膚コンディションの悪化により皮膚表面の免疫機能が低下したり、あご周辺の皮脂分泌が増加してニキビができやすくなることがあります。
猫がストレスを感じるのは、大きな環境の変化や過ごしている場所に不満があるときなどが挙げられます。あごニキビができたタイミングで猫の様子に異変がみられたら、猫のいる場所をリラックスできる環境に整える必要があります。
適度な運動や遊びは猫のストレスを軽減させます。一日のなかで5~10分程度でも猫と遊ぶ時間を作ってあげましょう。
その際にキャットタワーなどの高い場所におもちゃで猫を誘導して上下運動させてあげると、エネルギーを使うため運動不足が解消されます。また、猫のトイレを清潔な状態にすることやお気に入りの隠れ家を作ることもストレスには効果的です。
4.アレルギー反応によるもの
猫にあごニキビがあるとき、同時に食後に口の周辺が赤くなっていたり痒がっていたりした、ら接触性のアレルギーを疑いましょう。
その原因は、猫が口をつける「プラスチック製」の食器で、猫によってはアレルギー反応が出ることも多いようです。
愛猫にニキビができて接触性アレルギーの症状がみられたら、プラスチック以外の食器を使って猫の様子をみてみましょう。
ガラスや陶器製の食器は、汚れも落しやすく衛生的に使えるのでオススメです。
しかし、猫のあごニキビがアレルギーによるものかどうかは家庭で判断することは難しいため、動物病院を受診して適切な診断を受けるようにしましょう。
まとめ
猫の「あごの下に黒いゴミ」を発見したときは、まずは猫の過ごす環境に問題がないかを確認してみましょう。
食事の内容やストレスケアも大切ですが、あごまわりの毛づくろい不足やお手入れが上手くできていない場合もあります。
食器やおもちゃ、猫用ベッドなどの口をつけたりあごを乗せたりするような場所は、いつも清潔にしておくことが大切です。
獣医師の助言を受けつつ愛猫に適切なケアと環境を整えてあげることで、あごニキビとは無縁の健やかな身体を維持してあげたいですね。