1.壁や家具にぶつかりながら歩く
猫は本来、周囲の障害物を上手に避けて歩ける動物であり、壁や家具などに頻繁にぶつかるようになった場合は、視力の低下が疑われます。
特に、慣れ親しんだ空間でぶつかるようになったのであれば、何らかの原因で目が見えなくなっている可能性が高いです。
もし障害物にぶつかるようになったら、まずは動物病院で原因を見つけてもらうことをおすすめします。
なお、たとえ猫の目が見えにくかったとしても、安全な環境を整えてあげることで猫は今まで通りの生活ができます。
引っ越しや家具の配置変更は最小限にする、とがっている物や危険なものを置かないなど、猫が安全に暮らせるように配慮しましょう。
2.音や気配に敏感になった
物音や人の気配にすぐに驚くようになった場合は、視力が低下しているかもしれません。これは視力の低下をおぎなうために他の感覚が敏感に働くようになるためです。
例えば、電話の音や飼い主さんのくしゃみの音におおげさに驚くかもしれませんし、来客の際に逃げ出してしまうかもしれません。
もし愛猫が物音や人の気配に敏感になった場合は、視力が低下している可能性があるため、一度獣医師の診察を受けるようにしましょう。
愛猫の視力が落ちていた場合は、不必要な騒音は避け、静かな環境づくりを心がけてください。スマホはマナーモードにする、大きな声を出さない、急に動かない、触る前に声をかけるなど、愛猫が穏やかに過ごせる環境づくりを徹底しましょう。
3.夜鳴きが増えた
夜鳴きが増える原因はさまざまですが、視力低下もその一つになりえるとされています。特に暗闇の中で行動するのがむずかしくなると、飼い主さんに安心を求めて夜鳴きするようになります。
もし夜鳴きの原因が視力低下である場合は、愛猫が安心して過ごせる環境づくりが必要です。例えば、夜でもあかりをつけておくこと。そうすることで夜でも周囲を把握しやすくなり、夜鳴きを減らせる可能性があります。飼い主さんの気配を感じられる場所へのベッドの移動なども考慮しても良いかもしれません。
愛猫は目が見えない不安から夜鳴きしているかもしれません。むやみに叱らずに愛猫の夜鳴きの原因を考え、適切な対策をとるようにしましょう。
4.周囲が明るくても瞳孔が大きいまま
猫の瞳孔は光の強さに応じて大きさが変わります。通常、明るい場所では瞳孔が細く、暗い場所では広がります。しかし、視力に問題を抱えている猫の場合は、明るい場所でも瞳孔が大きいままというケースが多いです。
網膜の損傷やほかの目の病気が原因の可能性もあるため、明るい環境でも瞳孔が大きいままの場合は、動物病院で診察を受けるようにしましょう。
まとめ
猫は人間と同じように、年齢が上がるにつれて視力も低下するのが一般的です。しかし猫は視力がおとろえても普段と変わらないように生活してしまうことも多く、発見が遅れることも珍しくありません。
もしこの記事で挙げた4つの兆候に心当たりがある場合は、一度獣医師に相談することをおすすめします。愛猫がいつまでも安心して暮らせるように、視力の異常を早期に発見し、適切に対処しましょう。