猫が地震発生の前に見せる気になる行動
大きな地震が起こる前に、猫が地震を予知していたかのように普段と違う行動をとっていたという事例が数多く報告されています。猫が地震発生前に見せた異常行動にどのようなものがあったのか、4つのパターンに分けてご紹介します。
1.落ち着きをなくす
揺れを感知してから大慌てするのは普通のことですが、猫は地震発生の数日前や数時間前から落ち着きをなくすケースがあるようです。家の中を意味もなくウロウロと歩き回ったり走り回ったり、興奮状態になって鳴き続けたりする姿が目撃されています。
2.逃げたり隠れたりする
地震が発生する前に必死に家の外に出ようとする猫や、実際に脱走して姿を消してしまう猫がいるとのこと。これから地震が起こることを察知して、自分の身を守るために安全な場所に逃げようとしていたのでしょう。
また家の外まで逃げなくても、少しでも安全なところにいたいという思いから普段のお気に入りスポットとは違う場所で過ごしたがったり、どこかに隠れたまま出てこなくなったりすることも。
3.飼い主さんへの態度が変わる
普段はひとりの時間を好む猫が飼い主さんのそばを離れなくなったり、いつも穏やかな猫が飼い主さんに攻撃的になったりと、地震の前に急に態度が変わることもあるようです。
自分の身に危険が及ぶことを予知して、ひとりでいることに不安を感じたり、警戒心から攻撃性が強くなったりするのでしょう。
4.体を震わせるなどして怯える
なぜか猫が体をプルプルと震わせて怯えており、地震が発生してから地震の気配に怯えていたのだとわかったケースもあるようです。
動物はどのように地震を察知するの?
地震発生前の異常行動は、猫だけでなく犬や鳥などさまざまな動物に見られるようです。どうして動物が地震を察知できるのかについては諸説ありますが、人間よりも聴覚が優れていることが理由のひとつだと考えられています。
地震は主要動と呼ばれる本格的な揺れの前に、初期微動と呼ばれる小さな揺れが起こります。初期微動は震源から発生するP波という波により引き起こされており、P波が空気を伝わる音が動物には聞き取れるために地震を察知できるのではないかという説が有力です。
また地震発生の際には地下の岩盤に亀裂が入ることで、静電気が発生したり磁場が変化したりすることもあるとか。動物は静電気や磁場の変化に敏感なので、異変を察知する手掛かりになっているのかもしれませんね。
まとめ
全ての猫が地震を予知できるわけではありませんが、もしかするとあなたの愛猫も地震の前には普段と違う行動をするかもしれません。愛猫に地震を察知しているかのような行動が見られたときは、念のため揺れを警戒するとよいでしょう。
また日頃から、地震に備えて安全対策をしておくことも重要です。家具が倒れて愛猫が怪我をしないように金具やベルトで転倒を防止すること、パニックになった猫が外に飛び出してしまわないように脱走対策をすること、愛猫と一緒に避難できるようにキャリーバッグをはじめとする必要なアイテムを揃えておくこと等々…。
我々人間には地震を予知する能力はないので、突然襲ってくる災害から愛猫の命を守れるように対策を徹底したいところですね。