猫に『スリングタイプ』のキャリーバッグを使っても大丈夫?安全な選び方、使い方

猫に『スリングタイプ』のキャリーバッグを使っても大丈夫?安全な選び方、使い方

猫を抱っこするときに大変便利なアイテムである「スリング」をご存知ですか?スリングを使って抱っこしてあげると、猫にとっても飼い主さんにとってもメリットがたくさんあるようです。そこで今回は、スリングタイプのキャリーバッグについて詳しく解説いたします。

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

スリングとは

飼い主に抱っこされる猫

スリングとはキャリーバッグの一種で、赤ちゃんの抱っこ紐と同じように、猫を抱っこするときに役立つアイテムです。

幅広の布で猫を包み込むタイプや、ショルダーバッグのような形をしたスリングまで、さまざまなデザインのスリングが存在します。

猫と一緒に移動やお出かけをするときに役立つだけでなく、飼い主さんの匂いや体温を感じられるため、猫が安心できるのが特徴です。

スリングは、甘えん坊で抱っこが大好きな猫にぴったりのアイテムと言えます。

スリングのメリット・デメリット

抱っこされてカメラ目線の猫

キャリーバッグの一種でもあるスリングには、メリット・デメリットどちらも存在します。どのようなメリットやデメリットがあるのか、いくつかご紹介いたします。

スリングのメリット

スリングの最大のメリットは、猫と密着できるので飼い主さんの匂いや体温が伝わって猫が安心できることです。

慣れない移動中でも、不安やストレスを軽減できることは大きなメリットとなります。

布製で軽い素材のものがほとんどですので、持ち運びや収納がラクなだけでなく、洗濯することで清潔に使用できるのも嬉しいポイントです。

肩紐が幅広なので、飼い主さんの肩に負担がかかりにくい作りになっています。

スリングのデメリット

その一方で、底が不安定な作りになっているため、猫の体勢が崩れやすいことや、猫の体型や好みに合ったスリングでないと嫌がって入ってくれない可能性があります。

また、ほかのキャリーバッグと比べると簡単な作りになっており、飛び出してしまう恐れがありますため注意が必要です。

さらに、スリングタイプは、猫の頭が出ていることや自由に出入りできる状態のキャリーバッグとなっているため、公共交通機関では使用できませんので注意しましょう。

スリングタイプのキャリーバッグの選び方

抱っこされてうっとりする猫

安全性を確認する

猫が簡単に飛び出してしまう作りのものは避けて、破れたり肩紐が切れてしまわないように、しっかりとした素材のスリングを選ぶことが大事です。

飛び出し防止のためのフックや、スリングの口が閉まる作りのものだと安心です。

そのほか、誤飲やケガをしてしまうような部品がないかチェックすることも重要です。

サイズ・形状

小さすぎると窮屈さを感じて猫がスリングを嫌がってしまうかもしれません。

かといって、大きすぎるスリングだと落ち着かなくなる可能性があるので、猫の体型や好みに合わせて体にフィットするスリングを選ぶと良いでしょう。

お手入れのしやすさ

スリングに汚れや匂いがついてしまう可能性もありますので、自宅で気軽に洗濯できる素材のものや、取り外し可能なカバーが付いているものを選ぶと安心です。

スリングタイプのキャリーバッグの使い方

かばんに入る猫

スリングは便利なアイテムですが、正しく使用しないと猫にストレスを与えたり、危険にさらす可能性もありますので注意が必要です。

初めは、無理やりスリングに入れたりせず、スリングに慣れさせることから始めましょう。

スリングに入ってくれるようになったら、猫の体全体がしっかりと支えられているか、脱走防止対策は万全か確認してくださいね。

苦しそうにしていたり、居心地が悪そうに暴れていたらすぐにスリングから出してあげてください。

まとめ

スリングに入った長毛猫

いかがでしたでしょうか。

今回は、猫を抱っこするときに便利なスリングタイプのキャリーバッグについてお話しいたしました。

スリングを使うと抱っこがラクになりますし、抱っこが大好きな甘えん坊の猫にも満足してもらえると思いますので、是非活用したいアイテムです。

猫の体型や好みに合わせたスリングを選んで、お出かけする際は猫がスリングから飛び出してしまわないように対策を徹底するようにしましょう。

スポンサーリンク