アメフト選手声援の気持ちを「寄付」で
米国ニューヨーク西部を拠点に、猫の保護活動を展開している団体「The Ten Lives Club」が、アメリカンフットボールチーム「Buffalo Bills」に所属するTyler Bass選手について、「猫のパパさん」と称賛して支持を呼びかけて以来、15万ドル(約2千300万円)を超える寄付金が寄せられてきています。
同団体はFacebookで「私たちはTyler Bass選手を応援しています。彼をいじめないでください」と投稿しました。
というのも、プレーオフで行われた対「Kansas City Chiefs」戦の終盤で、同点となるはずだった44ヤードのゴールをBass選手が外したことで27対24で敗れてしまい、ネット上で批判を浴びていたからです。
同団体は「私たちに22ドル(約3260円)を寄付することで、背番号2のBass選手を応援する気持ちをあらわしてください」と呼びかけました。
猫の保護活動に協力した「猫のパパさん」
これまでBass選手は、同点か3点差以内で競り合うようなゲームの、第4クォーターの残り2分でも、必ずゴールを決めていました。
「Bass選手をいじめるのは、お門違いです。彼はすばらしい選手で、人格も立派な方です。去年実施した『やさしさを表現して』キャンペーンのときには、私たちと一緒に猫の保護活動にも従事してくれました。どうか、彼をそっとしておいてください。彼は『猫のパパさん』なのです」
そう投稿された同団体のFacebookページには、選手が子猫と一緒に写っている写真も載っています。
同団体の広報マネージャーKimberly LaRussaさんによると、2024年1月23日現在、15万5千ドルの寄付が寄せられました。さらに酒造会社「Tito’s Handmade Vodka」が5千ドルもの寄付をしてくれたそうです。
他チームのファンからも寄付が
「地元だけでなく、さまざまなチームのファンから寄付が寄せられています」と彼女はいいます。
ある人は「私は子供のときからBearsのファンだけれど、周囲にはBillsのファンもたくさんいます。喜んで寄付しますよ」と書き込んでいます。
Kimberlyさんはこのように話しています。
「Bass選手にはフットボールの才能以外にも、多くのすばらしい面があります。ぜひ理解してください。彼も人間だし、感情があります。この地域のフットボール・ファンはとても熱狂的で、試合に負けるとくやしいのはわかりますが、Bass選手のことを人格をもったひとりの人間として受け入れてほしいですね」