季節の変わり目には要注意!
日中は暖かく過ごしやすい春ですが、季節の変わり目は朝晩の寒暖差が激しく、不調を起こしやすいのは人も猫も同じです。
暖房を使わなくなるこの季節は、室内の温度差によって体調を崩す猫が増える時期でもあります。
猫の寝床やトイレなど、猫の過ごす環境が適温であるかどうかを意識してあげましょう。
春にかかりやすい5つの病気
寒暖差によるストレスは、免疫力の低下につながり、さまざまな病気のリスクを高めてしまいます。
1.猫風邪
猫風邪とは人間の風邪と同じような症状が出るため付けられた名称で、実際は病原体に感染したことによる「上部気道感染症」のことを指します。
せき、鼻水、くしゃみ、熱、食欲不振など、さまざまな症状が出ることがあります。
特に子猫や老猫は重篤化しやすく、放置してしまうと命にかかわることもあるので注意が必要です。
猫の様子に異変を感じたら、すぐに動物病院へ連れていきましょう。
2.毛球症
春は毛の生え替わりの時期なので、グルーミングによる抜け毛が消化管内で毛玉となり詰まってしまうことがあります。
こまめなブラッシングや、毛玉対策用のフードに切り替えることで予防することが可能です。
毛玉が胃や腸に詰まってしまうと、最悪の場合手術しなければならないこともあるので注意してください。
また、ストレスによる過剰なグルーミングで脱毛してしまうこともあります。
毛に関する症状を見逃さないためにも、定期的なブラッシングで猫の体の様子をチェックするようにしましょう。
3.特発性膀胱炎
特発性膀胱炎は、血尿や頻尿、粗相といった症状が出るのですが、原因不明であることがほとんどです。
猫がストレスを感じていたり、ドライフードを食べることによる水分不足などが原因ではないかと言われています。
猫の生活環境を見直し、水分をしっかり摂れるように工夫してあげましょう。
4.胃腸障害
猫がストレスを感じることで、胃腸の働きが悪くなることがあります。
その結果、食欲不振や嘔吐、便秘や下痢といった症状が出てしまうことも。
免疫異常を起こすと、胃腸炎を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
5.感染症
暖かくなるとノミやダニが活発化するので、感染症対策をすることが大切です。
他にも、蚊が媒介する「フィラリア症」にも注意が必要です。
ノミやマダニの寄生は外に出ない猫は大丈夫と思いがちですが、同居の犬が散歩中に被毛に付けて室内に持ち込んだり、飼い主の服などに着いて家の中に入ることも考えられます。蚊は窓や玄関ドアの開閉の際に入りやすいです。
外に出さないようにすることも重要ですが、飼い主を介して感染することがあるので、予防薬を使用するようにしましょう。
動物病院で購入することができるので、獣医師に相談して飼い猫に合った予防薬を処方してもらってくださいね。
まとめ
暖かく過ごしやすい時間の増える春ですが、気温が安定しない季節でもあります。
また発情期の影響を受ける時期でもあるので、不妊手術を受けていない場合は手術の検討も必要です。
猫がストレスなく過ごせるように、生活環境の見直しと定期的な動物病院への受診をしっかりと行うようにしてくださいね。