1.散歩をさせる必要がない
猫は犬のように毎日欠かさず散歩をさせる必要がなく、散歩の時間が取れないという方には飼いやすい動物かもしれません。
高いところに登ったり降りたりといった上下運動ができるようにキャットタワーを設置したり、猫が楽しめるおもちゃを用意することで自ら遊んで体を動かしてくれます。
また、猫は縄張り意識や警戒心が強いことから、外に出て刺激を受けるよりも慣れ親しんだ場所で過ごす方を好む傾向があるのです。
性格によっては散歩が好きな猫もいますが、大体の猫は室内にいることを苦に思わないでしょう。ただし、運動不足にならないような配慮は必要です。
2.部屋の広さを問わない
猫を飼うのには、人間が普通に暮らせるだけの部屋の広さがあれば問題ありません。トイレやベッド、ケージ、爪とぎなどのアイテムを必要な数置くことができれば大丈夫です。
部屋の広さを問わない代わりに、キャットタワーを活用したり階段状に家具を設置して高さを出すことで猫が快適に過ごせるようになります。
また、猫が移動をしやすくするために床の上には極力ものを置かないようにし、猫が隠れられるスペースを設けると狭めの部屋でも問題なく飼うことができます。
3.トイレのしつけがしやすい
動物を飼う上で大変なイメージのあるトイレのしつけですが、猫は比較的スムーズにしつけやすい動物といわれています。
猫は自分の排泄物を砂で埋める習性があるので、トイレボックスの中に猫砂を入れるとにおいで場所を覚えて同じところでしてくれるようになります。
成猫や野良猫を保護した場合はしつけに時間がかかることがありますが、生後3ヵ月以降の子猫であれば早くて数日、遅くとも1週間程度でトイレの場所を覚えさせられるでしょう。
4.留守番が得意
基本的に単独行動を好む猫は、飼い主の不在時でも問題なく一人で留守番をすることができます。
薄明薄暮性である猫は日中のほとんどを寝て過ごし、起きている時は窓から外を観察したりお気に入りの場所で毛づくろいをしたりと気ままに過ごします。
このような猫の生活リズムが留守番に適しているのです。
留守番にあたっては、ご飯・水・トイレの支度や一人遊び用のおもちゃの用意、部屋の片付けなど事前の準備が必要です。
猫が一人で過ごすのが得意とは言え、長期間の留守番は危険が伴うため避けましょう。
猫との暮らしで知っておくべきこと
動物の中でも比較的飼いやすいと言われる猫ですが、やはり猫との暮らしは大変なことも多いです。
猫は非常に素直な生き物で、本能のままに自分がやりたいことをします。
明け方に走り回ったり柱や家具で爪とぎをしたりと飼い主にとって都合の悪い行動をしたとしても、しつけによるコントロールが基本的にできないので、飼い主側で入念な対策を取る必要があるでしょう。
また、避妊・去勢手術を行っていない猫が発情期に発する鳴き声はかなりの大きさで独特の声のため、近隣からのクレームになる可能性があります。子供を望んでいない場合は手術を検討するなど対策を取りましょう。
部屋のインテリアについても、観葉植物やアロマが猫の体に有害となることがあるので、取り入れる場合は問題ない種類かどうかあらかじめ調べておく必要があります。
まとめ
猫は散歩の必要がなかったり、一度トイレを覚えればサポートしなくても毎回トイレで排泄してくれたりするため、比較的飼いやすい動物だと言われています。
また、部屋の広さは狭めでも天井までのスペースを活用すれば問題ないこと、猫が単独行動を好み留守番をするのが苦ではないことも飼いやすさにつながっているでしょう。
しかし、爪とぎで悪気なく家具を傷つけてしまったり、明け方に走り回ったりするなど大変なことも多いです。
良い面だけでなく悪い面にもしっかり向き合った上で、猫との暮らしを楽しんでくださいね。